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売名行為 ページ27




"Aとは、学生時代の同級生で、
親友です!"

"Aは可愛かったです。"

"今も、仲良しです!"


昨年、殆どを韓国で過ごし、帰国したら、僕の知らない人が妹の親友になっていた。

「RIOは知ってる?"板倉茜"」

滝沢くんがため息をついて、テレビ画面を見つめながら、声をかけてきた。

「Aの友人、親友は知ってるけど、その人は知らない。学生時代って、いつの話?」

僕が、テレビ画面に映る女のコを睨みながら言うと、滝沢くんは、眉を寄せて、

「売名行為かな。彼女が日本にいないのを良いことに、やりたい放題だな。」

と呟いた。
僕達が幼少期過ごした場所は公表されてないし、Aは、高校は、あっちだったのに…ね。

「この子、ありもしないエピソードを語るなんて、すごい根性してるな。」

テレビで語られるエピソードは、全部が嘘で、それをさも当たり前のように語る"板倉茜"に彼女のメンタルの強さに感心してしまう。
そんなこんなをしていたら、僕のスマホが鳴り出した。
誰からか、確認して、目をみはる。

"RIO、板倉茜、どうにかして。"

彼女、本物の、Aの幼なじみで親友の亜梨沙は開口一番、そう言った。

「どうにかって言われても…。」

困ったようにそう言えば、

"ふーん、《皆》激怒してるけど、こっちでどうにかすればいい?"

亜梨沙の怒っているのに冷静な口調に、冷や汗が出た。

「あ、いや、」

僕は《皆》って言葉にAのお友達を思い浮かべる。

"何してたの?RIOなら、あんなん、すぐ潰せるでしょう?"

「あの、韓国で仕事してて…」

言い訳を呟く僕に

"Aを勝手に語るなんて、本当の友達の私達が黙ってないのに…。RIO、さっさとケリつけてね。私も《皆》抑えるの大変なんだから。"

亜梨沙は、そう言うと電話を切った。
ふぅと息をつく。

「RIO、で、どうするの?」

滝沢くんの質問に

「Aの親友達がお怒りだから、早急にケリつけるよ。大丈夫、滝沢くんには、迷惑かけないから。」

そう答えながら、電話帳を開く。

売名行為だとしても、やってはいけないことをしちゃった板倉茜とその事務所は、もう、ダメだね。

なんで今まで、Aのプライベートが出なかったと思ってたんだか。

情報ってすぐもれるんだよ。
それがもれないってことはさ…



売名行為2→←日本では。



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作者名:ちな | 作成日時:2021年11月24日 22時

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