キレてヤバイやつ。2 ページ19
☆
「あ、ジニョンさん?うん、僕の可愛い妹とついでに貴方も侮辱した不届き者だよ。そう、宜しくね。」
スマホを取り出したRIOはまずパク・ジニョンに電話をかけた。
相手の事務所、アイドルの名前、何を言われたのか、概ね報告し、電話を切る。
「うん、僕の"敵"。宜しく〜。」
次に電話をかけた彼は、事務所、アイドル名を告げると一言"敵"と発言して、電話を切った。
同じような電話を何件か、聞く限り大手事務所の重鎮の名前を彼は呼んでいるから、相手は重鎮なんだろう。
「さて、雰囲気壊して悪かったね。あぁ言うのは感心しないな。夢は寝ているときに見るものだよ。僕に喧嘩を売りたいならきちんと買うから安心して。」
ニコリと笑うRIOに、控室内は寒くなる。
「RIOヒョン、兄妹だね。キレると怖いとこ、似てる。」
ジミンの言葉に、RIOは苦笑いする。
「僕達、兄妹だからね?」
「ヒョンも普段、穏やかなのに…怒ると怖いんだね。」
Vも驚いたような顔をして呟く。
「なんか、大手事務所の重鎮の名前が聞こえたけど…」
「あぁ、僕のオトモダチだよ。敵は殲滅しなきゃあね。」
綺麗な笑顔のRIOに控室にいたアイドル&スタッフ達は、顔を引きつらせる。
「それって…」
ジョングクが呟くが、ナムジュンがため息をついて、
「気にしたら負けだ。」
と呟いた。
「あぁ、枠が一つ空いちゃったね。」
チラリとスタッフを見るRIO。
「え、あの」
「僕のせいだよね、うん。じゃあ、僕が埋めてあげるね。」
そう言うと、電話をかけ始めるRIO。
「滝沢くん?一つ穴あいちゃって。うん、誰かいない?
あ〜、嵐あたり?後輩でもいいけど。宜しく。うん、スタッフに変わるね。」
RIOは、そう言うとスマホを、スタッフに渡す。
「日本から、中継してくれるから。誰が良い?」
RIOはそう言いながら、数名のスタッフと歩いていく。
「RIOヒョンの人脈って、えげつないよね。」
「あの人は、キレたら、やばい人だよ」
呟くRIOと仲の良いアイドル達。
一連の事件を呆然と見ていたジョンハン。
そんな彼の肩に手を置いて、
「絶対、侮辱だけはするなよ?」
と真面目な顔で言うエスクプス。
そんな二人を呆れ顔で見るジフナ。
突然の退場により、空いた枠は、RIOの事務所の先輩が埋めてくれたことで、無事、放送を終えた。
…
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作者名:ちな | 作成日時:2021年11月24日 22時