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貴方は誰だ?(セブチ) ページ15

S.coups


最近のハニはおかしい。
鬼気迫るわけではないけど、どこを見ているか、わからない。
俺達は同じところを見ているはず、なのに…。
ジスもソレは気にしていて、でも、しつこくハニに聞くこともなく…。

忠告したのに、ハニはやらかした。
Aちゃんが上手く躱してくれたけど、あんな感じ悪くするなんて、今までのハニには、考えられないことで。
弟達はハニのやらかしに憤慨していた。

「ヒョン、ちょっと一緒に来て欲しい。」

電話していたジフナが皆に聞かれないようにこっそりと俺に言う。

「ん?良いけど…」

珍しいこともあるもんだ、と思いながら、ジフナについていく。

ジフナは手慣れたように高級住宅街の、高級マンションに入っていく。

え、なに、ここ。

なんの説明もないから、どこに連れてこられたのか、わからない。

ジフナがチャイムを押した扉を開いたのは、俺より年上のイケメンな男の人で、会釈をしたら、

「統括リーダーのエスクプスくんだね。いらっしゃい。入って。」

と、部屋に通された。
俺のこと、知ってるんだ。と漠然と思った。
ジフナが最近のハニの様子を話して、彼に助言を求めた。
眉を寄せて、話を聞いていた彼は、

「それ、マジで?」

と聞いてくる。
ジフナと頷くと、いきなり彼は笑いだした。
爆笑だった。
なぜ笑われているのかわからず、呆然としていると、

「RIO〜、お疲れ〜。」

と、玄関からさも当たり前のように入ってきたAちゃん。

「え、なんで?」

あまりに驚いて俺は立ち上がった。
彼女は、思いっきり、プライベートだった。

某リラックマの着ぐるみを着ている。

え、可愛い!ちゃんとフードまで被って、リラックマになってる!じゃなくて…。

「あ。ジフナ、いらっしゃい。」

Aちゃんは、そう言いながらキッチンに消えていった。

と、取りあえず、落ち着こうと、椅子に座り直し、ジフナを見つめる。

ジフナはそっと視線を俺から外した。

俺はどこに連れてこられて、ハニのことを誰に相談したんだ?

何も言わないジフナから、家主の彼に視線を向ける。

"一体、貴方は誰なんですか?"

その一言を言う勇気は無くて、どうしたもんか、と眉を寄せた。





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作者名:ちな | 作成日時:2021年11月24日 22時

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