僕は、騙されない(セブチ) ページ13
ジョンハンside
僕は、騙されない。
Luv honeyの控室に挨拶に行った後、メンバー皆に、怒られた。
"いきなりなにやってんですか?"
"強引な男は嫌われます"
なんて言う弟達を無視した。
だって、皆、騙されてるんだから。
「ちょっとハニヒョン、どこ行くの?」
「飲み物買ってくる。」
僕は煩い弟たちから逃げるように控室を出た。
「ウジくんは、絶対、貴女に気があるよ〜。」
「そうそう、だって、じっと見てたし。」
「やだっ。でも、そうね。私、見られてたわ。」
廊下を歩いていたら、女性アイドルのキャピキャピした声がした。
「ウジくんと付き合っちゃう?」
「それ、良いじゃん。」
「でもぉ、ウジくんて、背が小さいし…どうせなら、ジョシュアくんの方が私は好きだな。」
勝手に盛り上がる彼女達にぎゅっと拳を握る。
ウジの良いとこ、知らないくせに、勝手言いやがって。
「じゃあ、ウジくんと付き合って、ジョシュアくんに乗り換えるとか?」
「良いじゃん、それ。ついでにエスクプスくん紹介して〜。」
「そうしようかな。」
だから、"女"は嫌なんだ。
僕のメンバーを侮辱しやがって!
「貴女達、夢を見るのはお布団に入ってからだよ。」
ふと、そんな声がした。
「「「Aさん。」」」
「ジフナに変なこなかけないで。ジフナは、私の大切な弟なんだから。」
あの人が、ジフナを庇っている。
「貴女、Aより、魅力があるつもり?」
アリンさん?が冷めた声で告げる。
「そ、そんなこと、思ってないです。」
「じゃあ、ウジくんは、貴女のこと好きじゃないわよ。」
「知らなかった?SEVENTEENは、Aのペンなんだよ。残念だね。A以上じゃないと、彼らは、惹かれないよ。」
「良い?SEVENTEENにはLuv honeyが、Aが、ついてる。へんなこなかけたら、貴女達、活動できなくなるよ。」
バタバタと走り去る音。
「オンニ達も、アリンも、言い過ぎ。」
「でも、牽制したかったんでしょ?」
「Aのバックはパク・ジニョンだもんねぇ。」
「今更だよ、A。BTSの時もやったじゃん。」
「まぁ、SEVENTEENは努力してるから、変なのに絡まれたら、可哀想だし。」
そんな話をしながら、Luv honeyの子達は歩いて行ってしまった。
"努力してる"って、言われた。
裏で、守ってもらってた?
僕達が?
僕は…
"ハニはちゃんと人と向き合えるって、僕は信じてるよ。"
ジスの言葉を思い出して、ぎゅっと拳を握った。
…
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作者名:ちな | 作成日時:2021年11月24日 22時