【HELLO Darling】 ページ6
☆
ネット番組【HELLO Darling】
(Luv honey↑の番組です。)
「当たりデス」
含み笑いのスタッフにそう言われた。
絶対コレ外れじゃん、ねぇ？
「A当たり？」
「どんな衣装だろ？」
「これ一日着とかないといけないやつ？」
メンバーが、口々に言うけど、
絶対コレ、外れだよ。
「メイクもそのまま、一日だって。」
アリンがいらないこと言う。
ハズレを一日着とけと？
"あ、コレ、私一日中弄られるやつやん。"
咄嗟に悟ったね！
皆のおかげで、私、最近は鋭いんでねっ！
「さぁ、お着替えしといで〜。」
いい笑顔のマネオンニに言われた。
猫耳に、猫尻尾に、魔女っ子。
獣魔女っ子って、誰得？
「きゃあ、可愛い」
スタッフ得？
「「「可愛い」」」
メンバー得？
「やっぱり似合うね〜。」
ぱーくさん得か。
「Trick or Treat！」
ぱーくさんに、そう言うと、目が泳いでいる。
知ってる、ぱーくさんがお菓子持ってないの。
「いたずらね」
私はそう言うと、杖に見立てた油性マジックを取り出して、ありきたりだが、彼の額にカタカナで"ゴリ"と描いた。
スタッフは、慌てて、部屋を出ていく。
多分お菓子を取りに行ったんだろう。
おせーよ。
着替えさせる前に準備しとけっ。
「と、とりあえず、ダンス撮影行くわよ。」
マネオンニは、ひきつった顔で言うけど、
「Trick or Treat」
私がそう言えば、両手を上げた。
右頬に人、左頬に美。
しっかり目元はモザイクをかけてマネオンニの顔をカメラが映す。
マネオンニは、「美人」を手に入れた。
「き、今日は仕事が早いねA」
「いつも私は仕事だけは、早いんで。」
「じゃあ、ダンス、しよっか。」
ーダンス撮影後。
「脱いじゃいけないんだっけ？」
ジロっとスタッフを見れば慌てて首を縦に振る。
「じゃあ…」
ピンポンパン
"職務中の皆様、凶悪な魔女が出現しました。お菓子を持ち、自衛してください。繰り返します。"
『その日、JYPには、魔女が出現、
お菓子を持たないスタッフが、
魔女の餌食となった。』
『皆様、ハロウィンには、お菓子を準備いたしましょう。』
『また見てね！』
【HELLO Darling】
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作者名：ちな
| 作成日時：2021年9月2日 22時
