兄妹の会話 ページ23
☆
「RIOの歌、日本語の歌詞だったけど。」
空港内を歩きながら、RIOに言うと、
「韓国語の歌詞はこれから、スタッフと一緒に書くんだ。コレ、韓国先行、日本後攻発売だから。」
と返された。
「え、じゃあ、また日本に行くの？」
「そうなるね。」
「うわぁ、大変だ。」
「時間はあるでしょ？アイハニのメインプロデューサー今忙しいらしいから、ねぇ？」
「あぁ、新しいアイドルグループ選出中だからね。」
「アイハニ、日本で人気あるし？そろそろ、メインプロデューサー外れるんじゃない？」
「え、そうなの？」
「まぁ、アイハニくらい人気あれば、つきっきりで居る必要ないでしょ？そんなもんだよ。」
「そうなんだ。」
そんな話をしながら、マネオンニに誘導され、車に乗り込む。
「あれ、そう言えば、RIOどこに泊まるの？」
「Aの家に決まってるじゃん。」
「あぁ、そうなるのね。」
私達は寮での共同生活も終わり、皆それぞれが一人暮らしをしている。
まぁ、日本ではRIOの家に泊まっていたから、RIOが韓国に来るなら必然的にそうなるか。
「RIO、女の子連れ込まないでね？」
「やだなぁ、そんな事しないよ。」
「いや、無駄にモテるしさ。事務所、恋愛NGじゃないでしょ？」
「うーん、でも、滝沢くんから言われてるし、今は彼女要らないし。」
そんな話をしていたら、車は家の地下駐車場へとついた。
マネオンニに明日の予定を聞いて、二人で部屋へ向かう。
「いいトコ住んでるね。」
「RIOには負けるよ。」
「まぁ、僕のが稼いでるしね。」
おっと、マウントとられたかな。
「お兄ちゃんだしねぇ」
そう言うRIOは、スーツケースを開けようとしている。
「あ、そっちの部屋使っていいよ。」
「オッケー、って、客間かよ。」
「一度も使ってないけどねぇ」
「韓国で仕事の時はこの部屋使お」
ニコニコ笑顔でそう言うと、RIOは客間に荷物を出していった。
明日はメンバーとRIOの顔合わせがあるらしい。
こっちはこっちでまた忙しいや。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2021年9月2日 22時
