会議 ページ50
ー
重厚な家具に囲まれた円卓会議室。
「任せる」
そう一言言ってAは、部屋を出た。
A直属の部下、所謂、幹部たち。
いつも、国内外を飛び回っている部下が一同に集まる幹部会議。
幹部達は一つ息をつくと、会議らしからぬ軽口を叩き出す。
本日の議題は『"パク・ジミン"と"イ・ユア"の所属』だ。
「で、実際のところ、どーなの？」
「お嬢は、"ピアス"を贈ったんでしょ？」
「"飾り"でもいいんじゃないの、一般人なんだし。」
「賛成、お嬢が飽きるまでドソンのとこで飼っとけば？」
口々に言う幹部達。
バンとテーブルを叩いて彼らの口を止めたのは、イム・ソユ。
「あのさ、俺達お嬢に"任された"んだよ？」
ソユがそう言うと、口を開いていた彼らは、ため息をつく。
「使えるの？ソイツ」
一人が言いながらドソンを見た。彼らの視線は自然とドソンに集まる。
「優秀だよ。使える人間だからこそ、"排除"されていない。」
ドソンがそう言うと、彼らは、嘲笑う。
「へぇ、お嬢のKnightsは、動いたんだ。」
Aの直属の部下達はソクジン達6人をAのKnights(ナイト)と呼んでいる。
「Knightsが排除しきれないって…。まぁ、あのボンボンたちじゃあ無理か。」
「ミン・ユンギのパーティに居たね。」
ニヤニヤ笑いながら言う彼らにドソンはため息をついた。
「で、お嬢大好きな貴方達はどうするの？」
ハヌルの言葉に彼らは、笑みを消す。
「「「「使えるものはお嬢の彼氏だろうと使えだろ？」」」」
そう言うと、一人を名指しする。
「シオン、お前がパク・ジミンにつけ」
幾分彼らより年下の青年に一人が言う。
今まで興味なさげに俯き黙っていたシオンと呼ばれた青年はゆっくりと顔を上げる。
「それでいいでしょ？」
一人が言う。
三人は視線を交わす。
"はじめからシオンをつけるつもりだった。"
そんな言葉が聞こえてくる。三人はため息をつく。
「あ、お嬢のお友達の"ユア"は、私が面倒見るから。」
ハヌルがそう言うと、
「まぁ、女同士だしね」
「お嬢のオトモダチに手を出したら怒られちゃうし。」
「いいんじゃない？」
口々に言い出す彼ら。
とりあえず、二人の所属が決まり、シオンは一つため息をつくと、何も言わずに部屋を出ていった。
…
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ちな(プロフ) - まりまるさん» 感想ありがとうございます。励みになります。ヒロインには（当主である面）と（普通の女子）の二面性を持たせているのでちょっと怖いかもしれません💦ジミンがライバル会社、そういうのも有りでしたね。ただ、彼は絶対的にヒロインの味方なので、無理かな😁 (2021年10月18日 0時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
まりまる(プロフ) - ちな様 今日こちらのｼﾘｰｽﾞ見つけて面白くて一気に読みました🙂ﾋﾛｲﾝが、はじめの初な印象と変わって若干怖い😢一途なｼﾞﾐﾝが実はｷﾚｷﾚのﾗｲﾊﾞﾙ会社の人だったらﾔﾊﾞいと勝手な妄想でｱﾜｱﾜしています。続きも楽しませて頂きますね。 (2021年10月16日 20時) (レス) @page50 id: a1efac703a (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - Sanさん» パスワード解除しました。続きをどうぞお楽しみください。 (2021年9月18日 16時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - 続きPt3のPWを教えてください！ (2021年9月18日 15時) (レス) id: dc8c09471a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2021年9月6日 19時
