え、あ、無理 2【JM】

兄妹喧嘩する？　NJ ページ26

NJ



"兄妹喧嘩する？"

ドソニヒョンに伝えられたAの言葉に、俺たちは顔を見合わせた。

「そ、それって…」

少し青い顔で言うソクジニヒョン。

「お嬢の準備はできてるようです。」

苦笑いで告げるドソニヒョン。

「「「「え、」」」」

青を通り越して白になる顔。

「も、もしかして、A怒ってる？」

ホソクが自分の体を抱きしめながら聞くと、

「"喧嘩売ってるのかな、ふふ"と仰っていました。」

ドソニヒョンは、ため息混じりに答えた。

「イヤァ、売ってないよ？売ってない。」

叫んだ後、左右にありえないほど首を振るソクジニヒョン。

「う、うわぁ」

棒読みで、ソファにズルズルと座り込むユンギヒョン。

「ぼ、僕はちょっと意地悪しただけだよ」

ガタガタ震えるホソク。
俺も足が震える。

みんながみんな、Aを怒らせた事に恐怖する。

「テテ様に意地悪した時より酷いことになりそうですね。」

普通に言うドソニヒョンにみんな頭を抱える。
あの時は、子どもだったから、意地悪も子どものソレだったけど。

泳げないのに池に突き落とされたソクジニヒョン。
真っ暗な風呂場に閉じ込められたユンギヒョン。
ホソクは大事にしてた兎のぬいぐるみに包丁突き刺さってたし、俺は、スリッパに接着剤塗られて、盛大に転んで鼻血出したっけ。

「"今後手を出す"ならです。私もある意味ヤバいので今後は全力で止めに入ります。」

額に手を置いていうドソニヒョンに、
"Aの本気"が垣間見えた。
ヤバい、アイツを怒らせるのは得策じゃない。

「ジ、ジミナはとても大事な弟だよ、うん。」

「そ、そうだな」

「ぼ、僕達で守ってあげないと」

「う、うん、そうだな」

そんな俺達に、ドソニヒョンは、苦笑いした。




…

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