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斜め上 JM ページ8
JM
Aに避けられて、悲しくて。
泣きそうになって。
Aは、僕の涙に弱いから、泣いたら、きっと、Aの態度の理由を教えてくれるかな？なんて、ずるいけど。
寝室に行って、Aを抱きしめたら、案の定、Aに謝られた。
でも、彼女の言葉は僕の予想の斜め上。
パニックになって、流す前の涙もひいた。
"ジミナが、お仕事してるジミナがとても素敵で、カッコ良かったから、照れて、恥ずかしくなっちゃったの。"
Aに初めて言われた。そんなこと。
あ然としていれば、彼女は、僕の頬にキスをして、僕に背を向けてしまったけど。
真っ赤な顔での告白と、今も見える真っ赤な耳。
ヤバイ、僕の彼女、最強。
"ヌナ、最強"
リウのカトク、
あ、こう言うことか。
なんて。
あぁ、ヤバイ。
誰に褒められるより、嬉しい。
自分でもわかる、ニヤける顔。
疲れも吹っ飛んだ。
一番嬉しい言葉を紡いでくれるA。
本当はいつも、一緒にいたいけど。
まだ、今はその時じゃないから。
背を向ける君に抱きついて、癒やされて。
「A、愛してるよ。おやすみ」
そっと、その赤い耳に囁いた。
続く
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作者名：ちな
| 作成日時：2021年8月16日 23時
