《君とHONEYMOON》【JM】 (ページ4)

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ヤバイページ4

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昔から、私はジミナしか見てなくて、
でも、ジミナの仕事を見なかったのは、
ジミナにこれ以上、嵌るのを避けるため。
だから、今、とてもヤバイのです。

「ヌナ…」

多分、顔が赤いだろう私を、驚愕の顔で見るリウは、小さく呟いた。
リウの仕事が、お休みの日は、
たまたまジミナがお仕事で不在。
意気揚々と自分の出ている音楽番組を私に見せに来たリウ。
それには、やっぱり、ジミナの所属するBTSも出演していて…。
ジミナの透き通った歌声や、しなやかでありつつも、男らしいダンスを、
今更ながら、見てしまったわけで…。
普段と違う、"魅せる彼"を目の当たりにしてしまい…ヤバイなぁと。

「ねぇ、ヌナ…今更？」

呆れたように呟くリウに、
視線を反らし、

「だって…。」

と返せば、大きくため息をつかれてしまった。

「あぁ、もう。僕にそうなって欲しいのに…。」

リウは頬を膨らませた。

「私はリウのダンスも歌声も知ってるもの。」

実家で小さい頃から沢山、練習していたじゃない。

「なんだかなぁ。僕はヒョンのアシストしただけじゃないか。」

不貞腐れるリウ。

あの、ジミナを見てしまったら、いつもの態度が取れるかしら？

「ヒョンは、自分の魅せ方知ってるからねぇ。僕も研究しなきゃなぁ。」

そう言いながら、コーヒーを飲むリウ。
なんだか、見てはいけないものを見てしまったみたい。

「まいったなぁ」

小さく呟けば、リウが笑う。

「惚れ込むのは、いいんじゃない？彼氏なんだし。」

リウが呆れたように言った。

「ん〜、でも、怖いかな。」

嵌ったら抜けられなくなりそうで。

「ねぇ、リウ。今日、夕飯食べていって。」

「いつもは帰れって言うのに？」

「だって…。」

「ん、わかった。」

流れる他のアイドルのパフォーマンスを見ながら、やっぱり、ジミナが一番格好良かったなんて思うから、私は相当ヤバイ。あんな素敵な人が…と思ったら、照れちゃうよ。
エンディング、アイドル？の女の子がジミナに、抱きついていた。そこで番組は終わる。

「あ、」

それを見たリウが声をあげた。
そりゃ、あれだけ魅力的な人がいたら、
肉食系女子なら、やるかな？
なんて思った。
私はやらないけどね。

ドサッ

音がして振り向くと、ジミナが呆然と立っていた。
あ、カバンが落ちてる。