FULL MOON 4

リゾートへGO ページ38

☆



「シウ、会場抑えた？」

ジュノの質問に気だるげにシウは頷く。

「ソジュン、警備は？」

シウの質問にソジュンは、ニコリと笑う。

「マネさん、いつ出発？」

Aは、クルクルと鍵を指で回しながら言う。

「A、バイクで行くな。今日は、車乗れ」

マネージャーは、ため息をついて言った。

「えぇ」

不満そうなAに、

「マネさんに賛成」

「俺も。」

メンバー達は畳み掛ける。

「A、諦めろ。」

シウの言葉にAはため息をついた。

「ん〜、わかった」

マネさんを始めとしたメンバーに勝てないのは今に始まったことではないし、Aは仕方なく、そう返事をする。
ジュノのスマホが震え、スマホを見たジュノは苦笑いして、

「え、ENHYPEN、もうついてる。」

と呟く。

「張り切り過ぎだな。」

シウが、そう言いながら、自分のスマホを見て、

「TXTもついたみたいだな。」

と笑う。

「まぁ、張り切っちゃうのは仕方ないよね。」

ソジュンは、そう言って笑う。

「アイドル達じゃなくて、マネージャーが張り切ってるのかもな。」

マネさんは、笑いながら、呟く。

「まぁ、あそこ、貸し切りだしね。張り切るか。」

そうAは、言いつつ、笑った。

シウの"ツテ"で、ある会員制リゾートを貸し切りにした。
シウの"ツテ"なので、通常、一般人はほぼ使えないリゾート。
いつも私達は、貸し切りにはせずに、オフに遊びに行っているが、今回は事務所のアイドル&マネージャーを招待した。

名目は"お疲れ様会"。
今年、皆、頑張ったから、FULL MOONからのご褒美だ。

「ヒョンたちは来るの？」

ジュノの疑問に、

「来ないわけないよね？」

と、ソジュンが応えた。

「ほら、到着、最後になるから、もう行くぞ！」

マネさんが、そう言って、私達を車に乗せた。

いざ、リゾートへGO！




…

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