FULL MOON 4

FULL MOONの対応(TXT) ページ29

☆
テヒョンside



"オカン"と同じようなことを言ってるはずなのに、言い方ってあるよね。
カイは、Aに話をしてもらって、ニコニコのいつものカイに戻っていた。

「糖質オフのチョコなんてあるんだな。」

感心したように言うヨンジュニヒョン。

「日本にいる友達が送ってくれたの。」

Aは、もう一箱同じチョコを出して、メンバーに、配っている。

「ちゃんと甘い。チョコだ。」

「凄いなぁ」

Aから貰ったチョコに皆が感動している。

「必要だったら、すぐ手に入るから言ってね。」

ニコニコと笑い、Aは言った。

「A、ありがとう。」

僕が、そう言うと、Aは、首を傾げた。
何に対するお礼なのか、わかってないみたい。
休憩室の雰囲気もいつもの、和やかなものに戻ったし。

「じゃあ、私、自分とこに戻るね。」

「変なのに絡まれるとマズイから送るよ。」

「あ、僕も。」

僕とスビニヒョンは、そう言って、FULL MOONの階までAを送った。



AをFULL MOONの階、作業室まで送ると、

「"オカン"そっちに行ったんだって？」

難しい顔をしたシウヒョンに声をかけられた。
ちょいちょいと、手招きされたので、スビニヒョンと彼のところへ行き、何があったのか話した。
話を聞き終えたシウヒョンは、眉を寄せて、舌打ちをすると、

「ジュノ」

とジュノを呼ぶ。
軽い足取りでこちらに来たジュノは、

「ENHYPENは移動済みだよ〜」

と軽く答える。

「TXTも、そっちに…受け入れられるか？」

シウヒョンの言葉にジュノはニコリと笑う。

「全然、余裕〜。うちも移動するんでしょ？」

「当たり前。毎度、警備員の手を煩わすのも悪いしな。」

二人は僕達にはわからない会話をしている。
僕とスビニヒョンが首を傾げていると、

「ここは、"オカン"のせいで落ち着かないから、"ジュノ"の持ってるビルに移動する。」

「レッスン室も完備してるよ。場所が変わるだけだから、安心して〜。」

シウヒョンとジュノの言葉に作業場所が変わることを知った。
"ジュノの持ってるビル"って、よくわからない単語が聞こえたけど…。
とりあえず、"オカン"から離れられるのなら、何でも良いや。




…

ただの…　(TXT)→←"オカン"の暴挙(TXT)

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