I was fooled by him.

運動会　1 ページ46

☆


芸能人にも運動会があるんだってさ。
よくわからないけど。
Luv honeyで、白いお揃いのジャージ着て、体育館の控室に。
控室は、一杯人がいた。
私を見て、

「Aジャージ、"高校の時の体育祭"以来ね、ぶはっ」

その単語だけで、アリンはあり得ないくらい笑う。
くっそー。なんて、思いながら、周りを見ると、ジミナとヴィくんと目が合う。

「…ぶはっ」
「やばっ」

二人も私を見て、ふき出した。
もうさ、いじけるしかないよね。はぁ。

「アリン、どうしたの？Aいじけてるけど」

オンニたちが首を傾げてるけど、アリンは笑っているだけ。

「アリンなんてもう、知らない。」

小さく呟くと、スタッフさんから、"入場してください"の声がかかった。


「Darling！アンニョン」

「アンニョン」

「ラブ〜」

三人がそれぞれファンサしてるけど、
私はファンサする気になれなくて、俯いていた。

"A〜！頑張って！"

でも、Darlingにそう叫ばれちゃえば、

「Darling、ラヴ〜」

指ハートで投げキッスしてしまう、私も大概。

「A今日は転ばないようにね」

アリンはそう言って笑う。

「もう、煩い」

一度、体育祭で、なにもないトラックで大転びしてからというもの、アリンも、ジミナも、ヴィくんも大笑いする。
重力に負けたんだって言ってるのにさぁ。

リレー、転ばないよね？

運動会　2　HS→←VLive　HS

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す