I was fooled by him.

ある音楽番組で。2JM ページ16

JM


さっきは、嬉しかった。
Aにとっては、僕は友達で、僕の呼び名なんて、何ら気にすることじゃないんだななんて。
確かに彼女は、マイペースで気分屋だから…忘れてたよ。

スタジオに入り、ちらりと見れば、まだAたちは、来ていなかった。

「もう、テヒョナ、表情管理」

さっきから、テヒョナのご機嫌はナナメ。
何が気に食わないのかな？

「ん〜」

なんて言いながら、眉を寄せている。

あ。A来た。
自然とみんなの視線が彼女たちに向く。
あれ？席で揉めてる？

「え〜、オンニ。私、"隅っこ"でいいよ」

Aがそう言った。
その言葉がたまたま聞こえてきて。

「「ぶほっ」」
「あはは、ホントに言ってる」
「クッ、無理だって」
「ふふ、やべっ」

僕らはみんな吹き出してしまった。

「何あの子、面白すぎ」

ケラケラ笑うヒョン達。
その間に、やっぱり、真ん中に座らせられたA。
そうだよね。君はやっぱりさ、センターが似合う。

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