君がいるから【吉野北人】

◎名前 ページ5

あなたside



店員さんが来て

2人でカフェラテを飲んだ


『「………」』


シーンとした空間に
カフェ内で流れている音楽が聞こえる


『あ、あの、さっき何かいい掛けてましたよね？』

北人「ああ！いや、あの


俺と、……付き合ってもらえませんか！！」


『え？！！』


いきなり告白され、びっくりした
いや、本当に驚いた


初めて会った人に

告白されるなんて


もちろん答えは


『…ごめんなさい。』

北人「あ、いや！ですよね！わかってました！

でも、本当に一目惚れなんです」

『いや、でも名前しか知らないし…
北人さんのこと、何も知らない…』

北人「吉野北人、21歳。

仕事はランページっていうグループでアーティストやってます」


『ランページ………』

北人「知りませんよね笑」

『ごめんなさい』

北人「いえいえ！俺らがまだまだなだけです！



…名前。あなたの名前は？」


『……甲斐…Aです』

北人「Aさん


ちなみにおいくつですか？」

『23です』

北人「おお、俺より年上だ

仕事は？何してるんですか？」

『フツーのOLですよ笑』

北人「OLか〜いいな〜笑」

『なにそれ笑』

北人さんの返しに
ふふっと笑ってしまった

北人「……やっぱり笑顔可愛い

ねえ、Aさん

連絡先交換しませんか？もっとあなたのこと知りたくなりました」

『はい』

ケータイを出し、ケータイ番号とLINEを交換した

そこから少しずつ北人さんと話をして
あっという間に時間は過ぎた

お会計は「俺が絶対話したかったので！」と言い
出してくれた



北人「送って行きたいんですけど、怪しいって思われたら嫌なんでここで失礼します。

1人で帰れます？」

『ふふっ笑 ずっといつも1人で帰ってるので大丈夫ですよ』

北人「えー送りたかった」

『ふふ笑

また今度』

北人「はい！！ぜひ！！」


北人さんと別れ、家に帰った


なんか、可愛い感じの人
年下だったな

笑顔が素敵で
なんか柔らかくて穏やかで

優しくて楽しい人

『ランページ…』

ケータイでランページのことについて調べてみたら

『うそ…EXILEのグループなんだ…すご…』


すごい人に声をかけられたなとびっくりした

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