君がいるから【吉野北人】

▽ ページ45

北人side



Aさんのベッドの中


Aさんのにおいがして
すごく落ち着く


Aさんは買い物に行って不在中

「はやく帰ってこないかなぁ」

Aさんと付き合えたんだ
一つになれたんだ

昨日の夜のことを思い出して
実感する

あー、やべ
嬉しすぎる

熱上がりそう(笑)


A『ただいまー』

Aさんが帰ってきた！
このまま起きて迎えるのもつまらないから

寝たふりをした

A『ほくちゃん、ただい…
……寝ちゃってるか』

俺を起こさないように小声になるAさん
可愛すぎ

ニヤけるのを必死に我慢した


目をつむってると近くに人影を感じた

ふわっと頭に感じる感触

Aさんが頭をなでた



A『ほくちゃん、早く良くなってね』

なにそれなにそれ
可愛すぎ、ずるい


思わず目を開いた

すると近くにあるAさんの顔

A『え？！！
ほくちゃんっ、起きてたの？！』

「…今何しようとした？(笑)」

絶対にキスしようとしたでしょ！
なにそれ！可愛すぎ！！
寝たふり続ければよかった……！！

A『…！////
何もしようとしてないから！』

「えーーー、絶対にチューしようとしてた」

A『ちがう！』


かわいーー
ずっとこんな日が送れるなんて幸せ
ぐっすり寝れたおかげで
だいぶ調子がいい

一応、lineで力矢さんに"体調だいぶ良くなりました"と送った

時計を見ればお昼の3時

なのにキッチンで何かを作りはじめようとしてるAさん


俺はキッチンに向かって
Aさんを後ろから抱きしめた

A『わ！ほくちゃん
どうしたの？』

「何してんの？」

A『夕飯の準備』

「そんなんまだしなくていいよ」

A『だめ、ほくちゃん早くおうちに帰らないといけないんだし』

「何作るの？」

A『Aさん特製栄養満点シチュー』

「シチューなんてすぐできるでしょ
向こう行ってゆっくりしよ？」

A『だめだってば
あ、てかほくちゃん』

「ん？」

A『ここ、キスマークつけたでしょ』

そういって首筋を指差すAさん


「見えない」

A『もー、それは抱きついてるからでしょー？
陸に言われちゃったんだからね』

「…え、陸さんに会ったの？」

A『うん、スーパーでね』


うわ、やばい
昨日思わず独占欲でちゃってつけちゃったけど

まさか初っぱな見られたのが陸さんなんて…

なんて言われるかな…

▽→←◎報告

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す