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高校2年の冬
同じクラスだった甲斐Aに恋をした
自信なさげで、静かで
どっちかというと賑やかだった俺は
最初は全く話さなかったけど
3回目の席替えで隣の席になってよく話すようになった
よく話すたび、笑顔を向けてくれたA
その笑顔を向けられるたび、俺はAに恋をした。
でも、恋愛にも積極的じゃないAは
俺の好きという気持ちを受け止められなかった
でも好きで、どうしても自分のものにしたくて
無理やり付き合った。
あのときは自分にも自身がなかったから
あの笑顔を見るたび、絶対他の誰かがまた好きになると思ったから
そこから俺が強引にデートに誘ったり
無理やりキスしたり
Aの気持ちも聞かず
特別な関係になった
高校卒業後
本格的に歌手になろうと努力した
なかなか実らない夢に
焦りを感じていて
Aのことも考えられないくらいだった
でも、まだずっと好きな気持ちは変わらなかった
でも、このままだと
Aの彼氏としている意味がない
「A、別れよ」
本当に勝手だった
あのときの俺は
「俺のこと好きだった?」
A『今も好きだよ』
「俺も好き」
最後のキスを交わしたあと
「歌手になるって夢を叶えたら
Aを迎えに行く。絶対に」
A『そんな約束、絶対に 忘れちゃう(笑)』
ふふっと寂しそうな顔をしたAが笑う
その顔は今でも忘れない
「忘れない。絶対
だからAも忘れないで。絶対迎えに行く」
A『うん』
こうして俺らは別れた
別れてからずっと会わないまま。
連絡先もお互い変えて
知らないままだった
でも、ずっと俺は
Aが好きだった
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ちなってぃー(プロフ) - 来夢さん» コメントありがとうございます!わかりました(^^) (2019年2月4日 8時) (レス) id: d32f620bd9 (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - ピンク入れて欲しいです! (2019年2月2日 0時) (レス) id: a53b9538e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちなってぃー | 作成日時:2019年1月7日 21時