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幸side

「これ、どう?」

「うーん、それよりこっちのほうが幸に似合うと思う!」

髪飾りをオレにあてニコッと笑った遊馬。

「うん!やっぱこっち!」

オレたちが来ているのは新しく出来たショッピングモール。

なぜこうなったのかと言うと昨夜のことである。




『おっ!幸!何見てんの?』

『あっ、ちょ!冷た!風呂上がり?ドライヤーかけなよ。』

『わははは!万里と同じこと言ってる!お前らは俺のお母さんみたいだな!』

『だーれがお母さんだっつーの。あーもう!前に座りな!乾かしてやるから!』

談話室のソファに座っていると後ろから遊馬顔を覗かせた。風呂上がりの遊馬を前に座らせさっきまで自分が使っていたドライヤーを髪にあてる。

『ん?これ幸が見てたやつか?』

『ちょっと、動かないでよ!』

『わははは!ごめん!…ふうん?ショッピングモールかー』

さっきまで見ていたチラシを見ていたチラシを遊馬が手に取る。

『幸、明日暇?』

『え?…朝に稽古がある。そのあとは何もないけど…』

『じゃあ、明日行こーぜ!』

ショッピングモール!、そう言って笑った遊馬にオレも自然と頷いていた。






「わはは!なんだこれ!幸!見てこれ!」

「ちょっと、何それ。まったく、そんなの誰がつけるんだか…。」

面白いものを見つけてはにひひっ、笑いながら楽しそうに持ってくる遊馬に言葉とは裏腹に自然と顔が緩む。

「あ、これ…」

ふと目に入ったブレスレット。
花のモチーフが先程遊馬が選んでくれた髪飾りと合いそうだと思い手に取る。

「げ、」

裏になっている値札をめくると中学生の財布には厳しい値段で顔を顰めた。

「ゆきー?なんかいいのあったかー?」

声の方を振り返るとぬいぐるみを抱えた遊馬がいつの間にかそばまで来てこちらを不思議そうに見ている。

「いや、別に。それより何それ?」

「ん?これか?じゃーん!!なんかこれ太一に似てない?」

「あっは!ほんとだ、そっくり!」

「わはは!だろ!そんでこっちは一成!」

「あはははは!わんわんコンビ!ちょっとアイツらに写真送ってやろー。」

ぱしゃりとぬいぐるみを抱えた遊馬の写真を劇団のグループチャットに送ると既読がすぐにつき、ショピングを羨ましがる劇団員の通知がうるさくなって遊馬と顔を見合わせて笑った。

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なー(プロフ) - ありがとうございます!最近更新してなくて申し訳ないのですがこれからもよろしくお願いします! (2018年2月13日 22時) (レス) id: ef428c138d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 何時も読んでいます。あんスタもA3!も好きなので凄く嬉しいです!これからも頑張って下さい! (2018年2月13日 17時) (レス) id: 7e7cac11ec (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 冠さん» コメントありがとうございます!そんな風に言っていただき感激です!ご感想ありがとうございます。これからもよろしくお願いします! (2018年1月22日 21時) (レス) id: ef428c138d (このIDを非表示/違反報告)
- いつも楽しく読ませてもらっています!part2に入ってから、感動して涙が止まりません。自分の中でこの作品は名作と勝手ながら思っています!これからも頑張ってください! (2018年1月22日 21時) (レス) id: 12fca75d2a (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます!続きも楽しんでいただけると幸いです!これからもよろしくお願いします! (2018年1月22日 17時) (レス) id: ef428c138d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なー | 作成日時:2018年1月15日 1時

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