【APH】W学園に男子として潜入することになりました

3-7日 ページ24

教室を出て少し歩いたところでにーには足を止め、引っ張っていた手が離れた。


そして私の方へ振り返り


中国「…強引に連れてきて悪かったあるな。」


と、少し申し訳なさそうに言った。どうやら私がロシアさんに絡まれて困っているように見え、助けようとしてくれたらしい。だがロシアさん相手にどうしたら良いか分からず、亜細亜であることを利用し連れ出してくれたのだ。




「いえ、助けて頂き有り難うございました！」


そう言うとにーにの顔が少し緩んだ




本当のことを言えば、あの場から逃げたところで根本的な解決にはなっていない。むしろ機嫌を損ねたままの状態だ。




そういえば私の情報を結構握られていたな…




確実に水面下で動き始めている彼に対し、こちらも然るべき処置をとらなければならない。
　


だがどうすれば良いのだろう。今の私には辛うじて言い返すことが関の山だ。それらを行動に移す技術も力もないから。





＿＿彼が本気になったら立ち撃ちできない。＿＿





家が、国民が、上司が。…嫌なことしか想像つかない。







私…






私は…









中国「A………A！！！！！」


「っ！！？」




突然名前を呼ばれたかと思うと、そのまま両肩を優しく掴まれ


中国「しっかりするある！…何があったかは分からねえがとりあえず落ち着けある！」




にーににそう言われて初めて、自分がいつのまにか呼吸が浅くなり、恐怖心から肩が強張っていたことに気付いた。手も少し震えていた。





「あ…。すみません、ありがとうございます」



彼のおかげで少し落ち着きを取り戻せた









中国「A…おめえも今から日本の部屋に来るよろし！亜細亜の集まりがあるのは本当ある。折角の機会ある、友達作るある！」









そうして今私は日本さんの部屋の前にいる。



にーには日本さんの部屋の扉を数回ノックしてからすぐに開けた。




彼の後ろについていき部屋へ入ると数人の人が座っていた。







中国「你们好！遅くなってすまねえある！」







彼の元気な挨拶に全員が視線をこちらに向けたのだった。









(補足)上記の你们好とは。

一般的に知られている挨拶は你好(ni hao)ですが、これは相手が一人の時です。二人以上の時は你们好(ni men hao)と言います。また目上の方には您好(nin hao)と言います。
※地方によっては方言のため異なることも。

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