3-3日 ページ20
不安を抱えながら2年の教室へ向かうと、そこにはロシアさんだけで他には誰もいなかった。
そういえば2、3年生は今日テストがあったから早く帰れるんだっけ
ロシア「あ、A君。来てくれたんだね」
「どうも…そうだ、お花有難うございました!サイズや色合いが丁度良くて助かりました」
ロシア「いいよ。向日葵って大きいイメージの方が強いけど小さい向日葵も良いよね。それが分かってくれて嬉しいな」
そう言って彼は嬉しそうに笑った
「……」
ロシア「………」
一通りの会話が終わったところで沈黙が流れる
「……ところで、ご用件は何でしょう?」
沈黙を破るために、ここへ呼び出した理由を恐る恐る尋ねた。
すると彼はゆっくりと近づいてきて
ロシア「そうだね、呼び出した理由をいってなかったね。 じゃあ単刀直入に聞くけどさ
君、何か隠し事してるでしょ。………例えば性別とか。」
「!?!?…………一体何のことでしょう?」
いきなりのことで心臓がバクバクと音を立てる
手のひらや背中には沢山の冷や汗が流れていた
呼吸が少し乱れるのを感じながら、あくまでも平静を装った
ロシア「あ、隠し通せると思わないでね。確証や証拠もあるんだから。」
そう言って私の手首を掴んで引き寄せた
「なっ…」
ロシア「まずぶつかった時。身体は硬かったから最初は男だと思ってのに簡単に吹っ飛んじゃったし。
多分服に何か細工してるんじゃないかなって。」
…当たりだ。確かに私は女だとバレないように服の中に筋肉パッドを着けていた。だから身体の形や硬さは服の上からなら男性と変わらない。
ロシア「そしてこれが証拠」
そうして手首を掴んでいる手とは反対の手で、ある一枚の写真を見せてきた
そこには戦争でたたかっている小さい女の子が写っており…
その少女は紛れもなく昔の私だった。
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み - 更新停止してから大分時間たっちゃってますがめっちゃドタイプでした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 更新出来そうであれば是非、、、!!! (2021年2月2日 20時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)
nikugura(プロフ) - 翠雪@白樺雪だるまさん» 初めまして翠雪さん!ありがとうございます!できるだけ感情移入できるよう心掛けていたので、本当に嬉しいです(;∀;) (2018年11月3日 15時) (レス) id: 473be81c5f (このIDを非表示/違反報告)
翠雪@白樺雪だるま(プロフ) - 初めまして!凄く面白い作品で、一気読みしてしまいました。つい夢主を応援しちゃう…可愛いですね彼女(( 更新楽しみにしてます〜! (2018年11月3日 13時) (レス) id: cee33a99fc (このIDを非表示/違反報告)
nikugura(プロフ) - みらーど@アニヲタさん» 初めましてみらーどさん!コメント有難うございます! 続編ですか…!そう言って頂けなんて、本当に嬉しく思います…!是非前向きに検討させてください! (2018年9月6日 17時) (レス) id: 473be81c5f (このIDを非表示/違反報告)
みらーど@アニヲタ - 初めまして、みらーどです。とても面白かったので是非続編を!!! (2018年9月3日 22時) (レス) id: c4ab0bab4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稚 | 作成日時:2018年2月16日 19時