付き合う前の話1 ページ3
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High Schoolに入学して早数ヶ月。
僕は運命の人を見つけた。
彼女を生み出してくれた彼女の両親に感謝して、神にも感謝した。
Aって、名前からもその可愛さが溢れてるよね？
見た目、だとか、もちろん、AはSpecialに可愛いけど、そういうことより、ビビッと来たんだ。
教室でAのことを考えていたら、
「ん〜？」
と、Aの声が聞こえた。
え？Aが居る！どこ？
探せば、窓の外から彼女の声が聞こえる。
やっぱり、僕達は運命だ。
「Aさ、ホンくんと仲が良いでしょう？私を彼に紹介してよ。」
名前も知らない派手な女のコが、Aに話していた。
紹介されても、僕は君なんか相手しないよ？
「なんで？」
「え、」
「なんで私が貴女をホンに紹介するの？」
「私が、彼を、気に入ってるから。」
「そう、なら、自分でして。私がする必要はないと思う。」
派手女子にそう告げるとAは、歩いていってしまった。
「…これは、そういうこと？Aも僕のこと…」
思わず、そう口に出すと、いつの間にか僕の隣りにいた悪友が、
「いや、違うよ。ジョシュア。」
と僕の言葉を否定した。
「あれは…彼女は、完全に面倒事に巻き込まれたくないって顔してた。ジョシュアが思うソレはないから、安心しろ。」
そう言う悪友を睨む。
「安心できるわけ無いだろ？」
と言えば、ため息をついた悪友は、
「俺は、お前のそのめちゃくちゃポジティブな思考が…うん、羨ましいよ。まぁ、あの子に名前を、覚えてもらってるのは、うん、凄いと思うけどね。」
と言う。
確かにAは、他人の名前を覚えない。
彼女は、人気者で沢山の人に囲まれてるけど、いつも、一緒にいる友人が決まっているんだ。
そして、その友人達のガードは固い。
僕はそんな友人たちのガードをかいくぐって、毎日彼女にアピールして、やっと、名前と顔を覚えてもらったんだけど…。
今はまだ、名前を覚えてくれた、だけだけど、いつか、きっと、彼女を手に入れて見せる。
彼女の人生のパートナーは、絶対に僕だ。
決意を新たに、さて、明日は、何をして彼女の気を引こうかと考えた。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年11月10日 16時
