Delusion －妄想－W (ページ15)

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マートへGo！ページ15

▽Joshua

僕の彼女は色白で可愛い彼女は多分とても人目をひく。
本人は否定するけど、そこらのアイドルより可愛いんだよね。
今にして思えば、ユンギさんの妹だし、やっぱり血筋なんだろうなぁ。
だから、僕以外の男からちょっかいかけられないか、心配だ。
彼女の腰を抱いてエスコートしちゃうのは、他の男を牽制するためだから、仕方ない。

帽子とサングラスをしてるし、スッピンだし、国外に出ているのを知られていないから、僕がSEVENTEENだとはバレないよ、多分。
ただのイチャイチャしてるカップルに見えるんじゃない？

「ちょ、歩きにくい」

彼女の腰をぐっと自分に引き寄せていたらそう言われ、彼女は僕の手を外して歩いて行ってしまう。
…つれない。
しょぼんとする僕に気づいてか、Aはため息をつくと足を止め、

「おいで。」

と、手を出して僕を呼んだ。

彼女の手を握りながら、もうさ、僕達、結婚しても良いと思う。

「お土産買うんだよね？」

「うん、適当に」

「え、適当？」

「早く買い物すませて帰ろう。」

僕の言葉に首を傾げながらも、店内カートを出す彼女。

カートを押す彼女の背後に行き、彼女をさり気なく抱きかかえる形で僕は彼女の手に自分の手を重ねた。
あ、これ、良いかも。

「ねぇ、歩きにくい。」

不満を漏らす彼女だけど、

「偶には良いじゃん。」

と耳元で囁やけば、耳を赤くした。

「ね、あっち行こう。」

「耳元で言わないで！ちょ、わざとでしょ？もうっ。」

Aが耳が弱いのは知ってるんだから。

「ほら、あっち。」

そう言って、彼女を雑貨売り場に誘導した。

▽

色んな抱きまくらを物色して、僕が悩んだ末に手にしたのはやっぱりウサギの抱きまくら。
うん、手触りが良い。
ただ、色は白。

「僕の代わり。今日から相棒はこの子ね。」

そう言って、彼女に渡す。
首を傾げる彼女に、

「ベッドに連れて行くのはこの子だけにして。」

と告げる。

「ん〜？わかった。」

Aはイマイチわかってないようだけど、まぁいいよ。
ウサギの抱きまくらをカートに入れている彼女の手を取ってレジに向かう。

「じゃあ、帰ろう。」

「え、お土産は？」

「あぁ、そっか。あ、これでいいや。」

お菓子売り場にあった箱入りのチョコを適当に、カートに入れ、食材も…。
財布を出そうとする彼女を止めて、お金を払う。

「運転任せてるし、宿泊してるし、これくらい、払わせて？」

と言えば、彼女はおれた。

…