手紙 ページ12
▽
Dear A
僕の愛が君に伝わってなかったんだと、少し悲しいです。
あの人とは少しも、1ミクロンも仲良くなかったです。
勝手に、僕に断りもなく、僕をジスと呼んだだけです。
信じてください。
君と僕の関係は、間違いでも、なんでもないよ。
僕が本当に愛しているのはAだけです。
Aが居ない一年間の間に出た僕のグッズを送ります。
僕が傍に居られないからきっと寂しい思いをしているよね？
僕の代わりに君の部屋に飾ってください。
本当は今すぐ君の家に駆けつけたいけれど…。
君に言われた「沢山のファンを抱える」僕が頻繁にスタッフでもない、君の家に行くのは良くないだろうから、今はまだ、我慢します。
Aは、ファンの事は気にしないで、僕の腕の中に帰って来て良いんだよ？
いつでも、僕の腕の中は君のためにあけているからね。
いつでも、飛び込んできて良いんだよ。
君は望んでいないって言ったけれど、僕は望んでいます。
君との未来を。
復縁してください。お願いします。
貴方のジス
…………
「ん〜、
手が滑って、手に持っていた手紙を破いた。
やっぱり、私は、疲れて判断を誤っていたんだ。
なにがあった？！ジョシュア！
どうした？！ジョシュア！
君はこんな手紙を書く男じゃないだろう？
なんだこの手紙は…！
精神が磨り減る。
私を疲れさせるのが、目的か？
「…ふ。それが、目的なら、果たされたよ。」
「どうした？A。目が死んでるぞ？」
「オッパ、私は今、自分の見る目なさに絶望してるの。」
「見る目のなさ？」
「伴侶は私が選ばないほうが良さそうだ…」
「ちょ、白目、白目向いてるぞ。A、しっかりしろ。」
私が破いて握り潰した手紙をオッパが読むまであと数分。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年11月10日 16時
