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連れてこられたのは唐揚げが売りのチェーン居酒屋。




初めて来た居酒屋は

スーツ姿のサラリーマン、よりかは

私たちのような学生のお客さんが多くて

想像以上に賑やかだった。





薮「予約してた薮です、」





胸元に手書きで書かれた名札を付けたスタッフさん、

『やまだ』さんが席へと案内してくれる。




やまだ「ご予約8名様でーす!いらっしゃいませー!!」

『いらっしゃいませぇー!!』




わ、すごい、、



スタッフさんの勢いにやや押さ気味のまま

半個室のようなテーブル席についた。






やまだ「当店オススメしておりますのはこちら、骨無しももの唐揚げでございまして、、、、、」




『やまだ』さんが明るくフランクにメニュー説明をしてくれているが


まっったく頭に入ってこない。




やまだ「またボタンで、お呼びくださぁい」




はぁいありがとー、と呟くと


隣から私の前にメニューを差し出す伊野尾。







伊野尾「A何飲むー?ホントにさけ飲まねーの?」





薮「え、Aちゃん飲めなかった?ごめんね、だったらもちょっとしっかりご飯食べれる居酒屋にすればよかったね…」




薮「、さては伊野尾お前無理矢理連れてきたろ」





伊野尾「えぇー、俺のせい??」






「あの……!大丈夫です!あの、最初の1杯だけは、なんか飲んでみます……」





ほんとはまだ18だから、って思ったけど


やっぱり大学生だもん、


一人暮らしだから親に怒られないし、


ノリもあるしね、




……と、一通り頭の中で言い訳をして


最初の1杯だけ。とメニューに目を通した。



『無理しないでね?あ、これとか、ハイボールだけど、甘いし、フルーツも選べるからどう?』




今日のメンバーで唯一の女の先輩は、ほんとに気さくでいい方で。




「じゃあこの…パイナップルのやつにします、」



伊野尾「ん、無理すんなよ、」





隣からぽんぽんと頭にのさられた手が


伊野尾の手だと気づくまで約3秒。





先輩方が適当に食べ物を頼んで下さって、それぞれお酒が手元に運ばれたところで薮さんが一言。





薮「うちの学科は新学期早々忙しくて、新歓とかしてあげられないままもう夏を迎えようとしてますけど、、、、



とりあえず伊野尾とAちゃん、建築学科へようこそ、これから一緒にがんばりましょう、ってことで、カンパーイ!」



初めて飲むハイボールは

まだ私にはほんのちょっと苦いみたいだ。

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ゆーれん。(プロフ) - 名無し57041号さん» コメントありがとうございます。自分が現に大学生ということもあり、不規則な投稿で申し訳ありませんが、投稿頑張りますので、最後までお楽しみいただければ幸いです! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 9b4c67fb3e (このIDを非表示/違反報告)
名無し57041号(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからも楽しみにしてます! (2019年11月20日 22時) (レス) id: f173930882 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーれん。 | 作成日時:2019年10月15日 21時

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