ぼうだんカルテ。

カルテ43 ページ43

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ヒョヌ「おやつ食べてなかったんだ」


『はい、そうみたいです。』








処置室へ戻り、ヒョヌ先生へ報告中…









ヒョヌ「でもジンには おやつの量にもよるから食べなかったら言うように伝えてるはずだよね？」


『それがですね、、、、』






3人から聞いた話では、

自分の分だけだは足りなくて、まだ食べようとした時に
院内学級の先生から
"晩ご飯が入らなくなるから それ以上はダメです！"
って怒られてイジケてたみたいで

その様子を見てたジンくんが3人に自分の分のおやつをあげたらしい。

でも、自分が食べてないことを言ったら
その理由がバレて 3人がまた怒られるって思って黙ってたみたい。









ヒョヌ「そういうことか。でも命に関わることだから ちゃんと言わないとな。」


『はい。』


ヒョヌ「僕から言っとくよ、ジンにも、あの3人にも」


『ありがとうございます』









そんな話をしているうちにジンくんの意識が戻った。









ヒョヌ「ジン、痛いところとか苦しいところない？」


ジン「ぅん、……これ やだ。」


ヒョヌ「酸素マスク外す？ 苦しくないならいいよ」


ジン「だいじょぶ」


ヒョヌ「ジン、おやつ食べないでインスリン打ったの？」


ジン「………。」


ヒョヌ「大丈夫、マンネ達を怒ったりはしないよ」


ジン「…ほんと？」


ヒョヌ「うん」


ジン「…みんなが たべたいって ゆったから、あげた。」


ヒョヌ「そっか。 でも、食べてない状態でお薬打ったら さっきみたいに ジンが苦しくなるから、ちゃんと看護師さんに言うこと、いい？」


ジン「はぃ。ごめんなさい」


ヒョヌ「うん、分かったならいいよ。もう少ししたらお部屋に戻ろうか」


ジン「うん！」









ジンくんは1番お兄さんってのもあるけど
一度言ったら 基本的にはちゃんと約束守る子だから
今回はこれで大丈夫かな。

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