こーじくんちは意外とシャイ ページ9
向「ほら、ほのか、話しかけてみぃ」
向子「あ…ぅ…」
向「ほら、出といで」
向子「いややぁ…」
向「なんやの、もー…しゃーないなぁ…Aちゃん」
A「なにー?」
こっちに歩いてきたのは、こーじくんとほのかちゃん。ほのかちゃんはこーじくんの太ももにしがみついてこっち見てる笑
聞けばなかなかの人見知りさんらしい。こーじくんの遺伝子どこ行ったって思ったけど、こーじくんもまあまあシャイさんやもんね。
A「どしたの?ほのかちゃん」
向子「ビクッ!」
向「ほら、自分で言わなあかん」
向子「…」
A「なぁに?」
しゃがんで目線を合わせて、なるべく優しくゆっくり話す。
慣れて貰うのは無理かもだけど、自分で話させるのがこーじくんのやり方なら合わせないとね。
向「ほら、言うてみぃ」
向子「あ、あの…あかちゃん…さわっていいですか…」
A「おお、ちとせ?いいよー!ちょっと待ってね」
やーん、かわいい♡なんやそんなことかぁー♡
けど頑張って言うたんやもんね、えらいえらい。
ベビーカーのサンシェードを開けて、顔を出す。ほのかちゃんの身長ならこれで触れるよね。
A「はい、どーぞ」
向子「あ、りがとぉ…」
向「寝とるから、そっとやで?」
向子「うん…」
ちいさい手で、そっと、そおっと、ちとせの頭に触れる。そのまま、ゆっくり小さく撫でてくれる。
あーーーーー!!!かわいい!!!
向子「かゎぃぃ…」
A「ありがとう」
向「ほのかも昔はこんなちっさかってんでー?」
向子「ほのか赤ちゃんやないもん!」
向「人間はみんな昔は赤ちゃんや」
向子「ほのかは赤ちゃんやないもん!」
A「そうね、ほのかちゃんはお姉さんやもんね。じゃあお姉さんのほのかちゃん、ちとせが起きたら遊んでやってくれる?」
向子「うん!お姉さんやから!」
ふんっ!と気合いを入れるほのかちゃん。やっぱかわいいわ笑
こーじくんも、やっさしい目で見てる。
なんやかんや、大好きなんやね。当たり前か笑
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作者名:まめ | 作成日時:2023年6月30日 15時