大ちゃんちは元気いっぱい ページ4
大ちゃんは元気いっぱいいつも全力で竣くんに接している。
竣くんは人見知りさんだけど慣れるのも早くて、慣れたら父親譲りの元気とパワーで動き出す。くりくりのお目目で見つめられたら…もう私だってキュンキュンしちゃう。
佐子「ちいちゃん、ねむねむさんなの?」
A「うん、ねむねむさんなのよ」
佐子「そか、いいゆめみてね、いいこいいこ」
A「ふふ、ありがとう」
いい夢見てね、とか…大ちゃんがよく言うもんな。似たんだな。
大ちゃんと一緒でちっちゃいこが好きな彼は、よく私のもとに来ては「ちいちゃん、ちいちゃん」と言いながら面倒を見ようとしてくれる。
もちろんできることなんてほとんどないんだけど、その気持ちが嬉しいし可愛いんだよね。
佐「ほら竣!ちいちゃんゆっくり寝かせてやれよ!行くぞ!」
佐子「あ、はぁい!」
佐「じゃ、Aちゃんも。ゆっくり休んでて。行きたいところあったら言ってね」
A「うん、ありがとう」
佐子「ぱぱぁ!おうまさんのる!」
佐「おっしゃ!行くぞ!」
深子「さっくん、エスコートして?」
深「え!?パパは!?」
深子「さっくんがいい」
深「えぇぇええ!?」
佐子「あ、じゃ、ふっか、ぼくとのろ?」
深「ありがとねぇ…竣はやさしいねぇ…」
こどもと同じ目線で、同じテンションで接する大ちゃんは子供たちの人気者で。気づけば取り合いが勃発している。
竣くんはそんなとき、いつも一歩引いて…パパ大好きなのに、ほかの子に譲って、自分は全力で空気読んだ動きをするんだよね…そんなとこまで似なくていいのに。
佐「んじゃ、最初優姫ちゃんとのってぇ…2回目、竣と乗ろっか!ね!竣?」
佐子「あ、…うん。へへ。」
深子「ん。じゃあ2回目はぱぱと乗ってあげる」
深「ほんとぉ!?ありがとぉぉおお!!」
ふふ。
優しいね、みんな
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作者名:まめ | 作成日時:2023年6月30日 15時