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あやかside
みんなでワイワイ囲んでする食事は
とても楽しい時間だった。
話したいことも話せて良かったな...
薮「ここの片付けは俺と涼介で
大丈夫だからみんなお風呂とか入っちゃいな。」
光「わーい！めっちゃ助かる...
俺明日仕事早かったんだよね。」
知念「僕も明日雑誌のインタビューだ。」
圭人「俺もボイトレあったっけな...」
裕翔「じゃあお言葉に甘えて＿＿＿＿＿...」
涼介「おやすみ」
伊野尾「あやか？先にお風呂済ませておいで？」
片付けをしてると
慧くんが後ろから腕を回してきて
私の肩に頭を乗せた。
いつもの声のトーンと違うような
ちょっと低めな声にドキッとする...
あやか「はい」
伊野尾「いい子。俺部屋で待ってるからね。」
あやか「お先にお風呂失礼します。」
何となく目を合わせるのが
恥ずかしくてそのままバスルームへ。
今日は光くんの希望で
柑橘系の入浴剤が準備されてた。
お湯の中に入ると
すーっと疲れが抜けてくような気がした。
明日は担当の方にお電話して...
どんな風にお仕事が進んでいくのかとか、
私に務まるのかなとかちょっと不安はあるけど
皆さんに背中押してもらって頑張ろうって
決めたんだからしっかりやりきりたいな...
あやか「もう上がろうかな＿＿＿＿＿」
ﾁｬﾌﾟﾝ...
お風呂をあがってサンプルで頂いた
ヘアオイルをつけるとバスルームに
いい香りが広がる...
きっと女の子は
みんなこんな香り好きだと思うんだよね。
ﾄﾝﾄﾝ
伊野尾「はーい。」
あやか「あやかです」
伊野尾「入ってきて大丈夫だよ。」
お部屋に入ると
慧くんは部屋着で何かの本を読んでたみたい。
伊野尾「俺も入ってこようかな。
ゆっくりしててね。」
あやか「はい」
ﾊﾟﾀﾝ
慧くんが座ってたソファに
腰を下ろすと読んでた本が目に入る。
あやか「小説...かな？」
中をパラパラとめくると
ミステリー小説のようだった。
表紙に書いてある見出しがすごく気になって
中を読んでみると...
主人公の男の子の周りで起きる
いつくもの奇妙な出来事を
男の子が解決していく話。
ｶﾞﾁｬ
伊野尾「あれ？小説読んでたの？」
あやか「あ...すいません＿＿＿＿＿気になっちゃって。」
伊野尾「うんん。この話の映画化が実は決まってて。
声掛けられてるんだよね俺。」
.
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作者名：chikuwafam | 作成日時：2022年4月2日 17時
