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涼介side
あやかの撮影を見学してると
突然鳴りだすケータイ電話。
着信者:伊野尾慧
涼介「伊野ちゃん...?」
撮影ももうそろそろ
再開しそうだったから
スタジオの外へ。
涼介「もしもし?」
伊野尾「山田〜!打ち合わせの割に遅くない?」
涼介「いや色々あってさ。(笑)」
伊野尾「え?ホテルとか?」
涼介「ばーか。そんな訳ねーだろ。」
伊野尾「まぁ山田はそんな事しないか。
んで...何してんの?
なんかマネージャーから連絡来てて夜に仕事入るかもって。」
涼介「は?!今からかよ。」
伊野尾「まぁ山田と俺だけなんだけどね〜」
涼介「伊野ちゃんと2人かー。」
伊野尾「おい。(笑)今日の19時には迎えに来るらしいけど
それまで帰ってこれそう?」
涼介「いや実はさ...」
俺は今までの経緯を
伊野ちゃんに話した。
伊野尾「へ?!もう撮影してんの?!
どこ!どこのスタジオなの!」
涼介「迷惑になるからやめとけ。」
伊野尾「まじ勝ち組かよー。」
涼介「そんなわけだからここの現場
押しそうになるなら誰か代わりに
あやかに付き添って欲しいんだけど...」
伊野尾「俺吉沢に電話しようかな。
今日は腹痛だから仕事とか無理って。」
涼介「おい(笑)」
伊野尾「はぁ...まぁ現実的に行けそうなのは
大ちゃんあたりかなぁ。
みんな打ち合わせとか言ってた気がするし。」
涼介「大ちゃんか...」
何となく
胸がチクリと痛むけど
そんなこと言ってる場合じゃないしな...
伊野尾「とりあえず出れるように伝えておくよ。
あと写メ送って!あやかの!」
涼介「わかったわかった。また連絡するから。」
何だか電話口で
ごちゃごちゃ言ってたけど
俺はそんなことよりスタジオでの撮影が気になって...
これから顔出しでの撮影がスタート。
もう始まってるかもしれない。
涼介「失礼します...」
スタジオに入ると
もう撮影は始まっていて...
松宮「いい...凄く綺麗」
カメラマン「そのままカメラの方を見てみて...
好きな人がカメラの中にいるって思ってみて」
涼介「...ッ」
カメラを見つめるあやかの上目遣いが
モニター越しでもドキドキするくらい綺麗で
色っぽくて...
モニター越しに目が合うだけで
胸が苦しくなった。
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作者名:chikuwafam | 作成日時:2022年4月2日 17時