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伊野尾side
痛かったよね。
そして何より怖かったよね。
伊野尾「早く目を覚ましてね。」
裕翔「目を覚ましたらみんな飛んできそうだよね(笑)」
伊野尾「たしかに。(笑)大ちゃんとか
知念はかなり騒ぎそうだね。」
裕翔「仕事ほっぽり出されても
困るからその時は薮くんに連絡しよう(笑)」
そんな他愛もない話をしながら
俺と裕翔は付き添いをしていた。
あっという間にお昼すぎ....
あやか「ん___」
え？
今、手を握り返した？
伊野尾「あやか？」
裕翔「どうしたの。伊野ちゃん。」
伊野尾「今あやかが俺の手を握り返して___」
裕翔「あやか...？」
あやかは静かに目を開けた。
嘘___
裕翔「お...俺医者呼んでくる___!!!」
伊野尾「分かる？ここ病院だよ___」
あやか「あ....れ___」
あやかはまだ意識が朦朧としているのか
ﾄﾛﾝとした目で俺を見つめている。
伊野尾「助かったんだよ___
2日も目を覚まさなくて...」
あやか「___ﾀﾞﾚﾃﾞｽｶ...?」
伊野尾「え___今なんて...」
あやか「ﾀﾞﾚ...?」
ｶﾞﾗｯ
裕翔「伊野ちゃん！医者呼んできたよ！」
伊野尾「...」
裕翔「伊野ちゃん...？」
医者「目を覚まされたんですね。
今から診察をします___」
伊野尾「待って下さい...!」
裕翔「どうしたの...?」
裕翔はこの状況にまだ気がついていない。
伊野尾「この人誰だか...誰かわかる？」
裕翔「伊野ちゃん何言って___」
あやか「...分からない___」
裕翔「え___」
裕翔のことも分からない___
きっと他のメンバーのことも....
その後診察を始めるために
俺たちは一次病室を出て、
ロビーで待機していた。
裕翔「どういうこと___」
伊野尾「分からない...
俺のことも裕翔のことも分からないってことは
記憶障害...?」
裕翔「過度のストレスとか___
よくドラマとかでは聞くけど...」
伊野尾「とにかく診察の結果を聞いて
薮くんに連絡しよう。」
その後脳波の検査や
カウンセリングなどをするとの事で
検査は18時頃までかかるとの事だった。
念の為先に連絡入れておくか___
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
薮「もしもし？」
伊野尾「薮くん今1人になれる？
ちょっと話したいことがあるんだけど__」
.
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作者名：chikuwafam | 作成日時：2020年5月30日 23時
