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圭人side
みんなが帰ってから
俺と山ちゃんで付き添いをした。
目が覚めた時に
誰もそばにいないなんて不安だろうし。
涼介「圭人...___
明日の朝またみんなが来るって言ってたよね？」
圭人「そうだよ。明日は山ちゃんも俺も
撮影があるから明日は伊野ちゃんと裕翔。」
涼介「そっか___」
山ちゃんはずっと上の空で
このやり取りも何回目だろう。
あえて言わないけど
きっと...疲れてるんだよね___。
圭人「俺飲み物買ってくるけど、何か飲む？」
涼介「あ___コーヒー買ってきて。」
圭人「OK。」
いつの間にか夜9時を回っていた。
売店はやってないから
病院を出てすぐ近くのコンビニへ。
何も食べてないだろうから
軽食も買っていかないと...
明日の撮影に差し支えるといけないし
目が覚めた時あやかに心配をかけてしまう。
コンビニで飲み物とパンとおにぎりを買って
病室に戻ると...
圭人「山ちゃん。買い物行って...」
涼介「ごめんな___
あやかの痛みに気付いてやれなくて...」
眠っているあやかの頭を擦りながら
優しく話しかけてる山ちゃん...
圭人「....ｯ___」
もう少ししてから戻ろう。
それに俺もこんな顔で戻れないや___
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ...
着信者 薮宏太
圭人「はい。もしもし？」
薮「圭人、付き添い中ごめんね。
明日なんだけど雑誌の撮影が終わったら
真っ直ぐ警察署に行くことになりそう。」
圭人「そっか___」
薮「今日は俺と光が事情聴取してて
今終わったところだからこれから自宅に戻るよ。」
圭人「分かった。」
薮「そばに居るのも辛いだろうけど
きっと目を覚ますから朝まで頼むな。」
ﾌﾟｰﾌﾟｰﾌﾟｰ
圭人「目を覚ました時そばに居てあげたい。
早く病室に戻ろう___」
ｶﾞﾗｯ
圭人「山ちゃん。戻ったよ〜」
涼介「あ___圭人。俺少し顔洗ってくるわ...」
そう言って
俺と入れ違いで部屋を出ていった。
すれ違いざまに見えた表情は
涙が溢れていてとても切ない表情だった。
あやかの手を握ると...
圭人「温かい...
もう目を覚まして大丈夫だよ。必ず守るから。」
あやか「...」
圭人「早く目を覚ましますように___」
この日は特に何も
進展もなく朝を迎えた。
.
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作者名：chikuwafam | 作成日時：2020年5月30日 23時
