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藤ヶ谷side
宏光と偶然出かけたコンビニで
見覚えのある姿。
藤ヶ谷「あれ光じゃね?」
北山「あ、確かに。あいつらシェアハウスしてたよね?」
藤ヶ谷「確かそんなこと言ってた。」
北山「演出の事、薮に相談するチャンスじゃね?」
俺たちはコンサートツアーの
日程が決まり演出を煮詰めている最中だった。
演出の中身で悩んでいるとこが
あったからちょうど相談したいと思っていた。
藤ヶ谷「女の子と一緒じゃね?」
北山「あ___ほんとだ。」
彼女がいるなんて話聞いたことないし...
とりあえず話しかけてみるか。
と...
今に至るわけで。
どうやら訳があって
今一緒に住んでいるらしい...
そして彼女が記憶障害だと言うことを聞いた。
訳は特に聞かなかったけど...
きっと不安だろうな___
藤ヶ谷「あやかちゃん」
あやか「はい...!」
藤ヶ谷「そんなにびっくりしなくていいよ?(笑)」
あやか「すいません...。私人見知りで___」
藤ヶ谷「そっかそっか。光来る前に
連絡先交換しない?」
あやか「でも...」
藤ヶ谷「お友達。...ダメかな?」
あやか「私でよければ...」
何かあった時相談できる人は
多い方がいい。
それに___
なんかこの子すごく気になる。
今まで周りにいなかったタイプっていうのかな。
光「藤ヶ谷ー!先に行くなよ〜」
藤ヶ谷「あ。来ちゃったね。
これ俺の連絡先。時間ある時に電話して。」
俺はメモの後ろに走り書きで
番号を書くとあやかちゃんの手に渡した。
光「あやか!大丈夫?この人に何も変なことされてない?」
あやか「フフッ。大丈夫です(笑)」
藤ヶ谷「変なことってなんだよ(笑)」
北山「藤ヶ谷手を繋いで出ていくから
光がびっくりして追いかけてきたんだよ(笑)」
過保護か!(笑)
たしかに心配になるのは分からなくもないけど。
記憶障害って聞いたし、それに一緒に住んでるのも
何か訳ありっぽいし。
藤ヶ谷「光?過保護過ぎるんじゃね?(笑)」
光「な!」
藤ヶ谷「あんまり過保護にすると
嫌われちゃうかもよ〜(笑)」
光「あやか〜...そんなことないよね...?」
あやか「大丈夫ですよ(笑)」
何となくだけど
光はこの子のことが好きなんだろうな。
光のこんな顔初めて見た。
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作者名:chikuwafam | 作成日時:2020年5月30日 23時