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伊野尾side
大ちゃんの肩を支えながら
みんなが待つロビーへ。
侑李「ね〜伊野ちゃん遅いよ！...大貴？」
�睫據崑腓舛磴鵑匹Δ靴燭痢�」
伊野尾「...大ちゃん。とりあえず座って。」
ロビーの横にある個室を
看護師さんに頼んで事前に借りていた。
みんなに説明するにも
きっと初めは落ち着いて話せないと思って...
伊野尾「みんな。あやかが目を覚ましたんだ。」
涼介「良かった....」
光「早く会いに行こうぜ！」
伊野尾「その事で聞いて欲しいことがある。」
岡本「伊野ちゃん？」
肝心なところになると
言葉が詰まって出てこない。
あやかの記憶が失われてること。
いつ戻るか分からないこと。
伊野尾「意識は戻ったんだけど___
記憶が失われてる...」
侑李「...え？」
�睫據屬い笋い筺△覆鵑両蘆漫�」
伊野尾「冗談じゃないんだ...」
涼介「俺らのこと...分からないってこと___？」
みんなの表情が一気にくもった。
大ちゃんはただ下を向いて泣き続けていた。
伊野尾「俺も信じられないよ___
だけどこんなこと...冗談で絶対言わない。」
侑李「僕...会いに行きたい」
涼介「もしかしたら思い出すかもしれない」
薮「みんな面会する時は落ち着いて___
なかなか難しいかもしれないけど、
あやかの不安を煽ることが無いようにしよう。」
有岡「ごめん___俺後で行く」
伊野尾「俺大ちゃんと残るよ。
みんなは病室に行ってあげて。」
俺は泣き続けている大ちゃんの横に
座って背中をさすっていた。
有岡「...ｯ___伊野ちゃん」
伊野尾「ん？」
有岡「一緒にいてくれてありがとうね...」
伊野尾「何言ってんだよ(笑)
仲間なんだから当たり前だよ」
大ちゃんは徐々に落ち着きを
取り戻してきて、少しずつ笑顔を見せるようになった。
伊野尾「大ちゃん。もうそろそろ会いに行く？」
有岡「だね。
...テレビとかでしか記憶喪失なんて
見たことないから取り乱した...ごめん」
伊野尾「当たり前だよ。俺だって
初め理解できなくて...信じられなくて___
今だって嘘なんじゃないかって...」
有岡「...大丈夫だよね。きっと。」
俺たちはみんなの待っているであろう
病室へ向かった。
ｶﾞﾗｯ
伊野尾「戻ったよ〜。」
.
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作者名：chikuwafam | 作成日時：2020年5月30日 23時
