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裕翔side
伊野ちゃんがみんなが到着した。
連絡を受けて病室の外へ出ていった。
あやかの視線はスマホに向いていて
何か言いたそうな表情。
何か不安なことがあるのかもしれない...
裕翔「行ってらっしゃい〜...
あやかどうした？何か言いたいことある？」
あやか「裕翔くん___私どうして記憶を..」
裕翔「...え___」
そりゃそうだよね___
自分のこともよくわからず、
傷付いている自分の体を見てなんとも
思わない人なんてまず居ないだろう。
あやか「すいません___
変な事聞いてしまって...」
裕翔「...うんん___
あやかがもう少し落ち着いたら必ず説明するから。」
あやか「...はい___」
裕翔「今はあまり深く考えない方がいいよ！
___なかなか難しいと思うけど...
俺でよければ話ならいつでも聞けるから。」
あやか「...ありがとう。」
きっと今伝えることは正解じゃない気がする。
もう少し...
せめてもう少し落ち着いてから。
ｶﾞﾗｯ
有岡「あやかーーーーーーー！！！！」
裕翔「わっ！大ちゃん？」
有岡「俺めっちゃ心配して...」
裕翔「って...伊野ちゃんは？」
いきなりガバッと抱きつくもんだから
あやかめっちゃ引いちゃってるし。
伊野尾「ﾊｧﾊｧ...ｯ___大ちゃん！」
有岡「伊野ちゃんどうしたの？」
あ...この様子は
大ちゃんあやかの話をちゃんと聞く前に
病室来ちゃった感じかな___
伊野尾「話があるんだって___」
有岡「えー。」
伊野尾「いいから俺と来て。」
有岡「じゃあまた戻ってくるからね"あやか"!!」
あやか「___有岡...くん___？」
そう言った瞬間に
大ちゃんの表情は凍りついて...
有岡「__何言って...」
伊野尾「大ちゃん...俺が説明するから
とにかく1回こっちに来て___」
有岡「...ちょっと待って___
あやか...俺の事...もしかして___」
あやか「ごめんなさい___」
全てを悟った大ちゃんは
涙を静かに流した。
すぐ受け入れる...なんてなかなか難しい。
俺だってまだ半信半疑だよ。
伊野尾「とにかく...1度外に出てくる。」
裕翔「分かった。」
そう言って伊野ちゃんは大ちゃんを
支えながら病室の外へ。
裕翔「あやか...?」
あやか「あの...私、何か酷いことを...」
裕翔「そんなことないよ。」
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作者名：chikuwafam | 作成日時：2020年5月30日 23時
