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有岡side
なんで....
なんでこんなことに___
自分の衣服についている大切な人の血。
ベットでは薮くんが黙々と手当をしている。
ただ俺は呆然と立ち尽くしているだけ。
有岡「ｸｿ...」
涼介「大ちゃん...」
有岡「ん？」
さっきまでそばにいた
山田が寝室の外から俺を呼んでる。
涼介「こっち___」
有岡「どうしたんだよ。」
涼介「これ___
あやかが倒れてた浴室に落ちてた。」
山田の手にあったのはあやかのスマホ。
画面を見るとある画像が
開きっぱなしになっていた。
有岡「あやか___ｯ....」
涼介「絶対...助けようね___」
表示されていたのは
先日の旅行で行ったディズニーでの集合写真。
有岡「___ｯ...ﾜﾘｨ___」
涼介「大丈夫。___手元に置いてあげよう」
有岡「そうだ...な...」
寝室に戻ると
ちょうど救急隊員が到着したところで
あやかを囲んで処置をしていた。
救急隊員「この方の血液型どなたか分かりますか？」
薮「血液型...」
岡本「確かA型って言ってたよ。」
救急隊員「分かりました。
出血をかなりしているので、輸血が必要に
なる可能性があります。」
薮「分かりました。」
伊野尾「あの...!!」
突然大声を出した
伊野ちゃんの声に驚いてその場にいた全員が
フリーズした。
伊野尾「この子...DVされてたんです___
それで相手がもうすぐでここに
帰ってきてしまうので搬送を急いでもらえないでしょうか___」
救急隊員「そう...でしたか___
応急処置はほとんどして頂いていたので
1度でましょう。」
涼介「ありがとうございます___」
救急隊員「搬送するのでどなたか一緒に
同乗してもらえますか？」
岡本「車で行くことも考えると...
大ちゃんの車で行くようにして
とりあえず薮くんが付き添いでいいんじゃないかな」
伊野尾「迷ってる時間はない___
それでいこう。」
救急車はあやかと薮くんを乗せ出発。
後を追って俺の運転で病院へ。
涼介「光くんに連絡入れとく。」
有岡「頼む。」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
光「もしもし？」
涼介「今救急隊員とマンションを出て
病院に向かってる。病院は○○総合病院」
光「分かった。俺らも向かう。」
涼介「光くん達も気をつけて___」
光「あとでな」
.
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作者名：chikuwafam | 作成日時：2020年5月30日 23時
