君のことをもっと教えて欲しくて 18 (ページ34)

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涼介side

涼介｢吉沢。コーヒー買ってくるわ。｣

吉沢｢分かりました｣

作業をしてる吉沢を置いて
俺は自動販売機へ。

マネージャーの仕事ってほんと昼夜問わないから
大変だよな...
プライベートの時間なんてもはやあるのか？

涼介｢それよりも...｣

非定型うつ病...

自動販売機で買ったコーヒーを片手に
スマホで検索をかけた。

涼介｢体重の増減...
気分の浮き沈み＿＿＿＿＿睡眠障害...｣

普通の鬱とは違って
非定型うつ病は自分や他人からも気が付かないで
進行することが多いみたい。

夜一人になった時に気分が沈んだりするようで
仕事をしてる時に何も症状が出ることはないらしい。

涼介｢大ちゃん...｣

吉沢｢涼介｣

涼介｢あれ。もう終わり？｣

吉沢｢何言ってるんですか。10分は経ってますよ。｣

涼介｢あ...そっか。｣

吉沢｢あっちで話しましょうか。｣

涼介｢うん。あとこれコーヒー｣

吉沢｢ありがとうございます｣

事務所の応接室に移って
俺は今日あったことを話した。

涼介｢そのやり取りはここに撮ってある｣

吉沢｢なるほど。｣

涼介｢俺が持ち込んでもいいけど。｣

吉沢｢それは色々と問題が出そうですね。(笑)｣

涼介｢俺はそのまま音源ごと出てもいいけど。｣

吉沢｢大貴の事もあるからあんまり
大事にはしたくないなと思います。｣

涼介｢大貴のこと聞いた。これからどうなるの？｣

吉沢｢月に一度の通院のみでまずは様子見です。
本人の自覚症状がまだそこまで大きくないこともあった
ことが幸いしてます。｣

涼介｢そっか。｣

吉沢｢基本単独の仕事については僕が大貴に
つくように調整しました。
何かあった時に僕の方が動きやすいですし。
大貴の意向もあってこのことはメンバーと僕だけに
留めておきたいとの事です。｣

涼介｢まぁあいつらしいちゃらしいけど。
それで支障ないの？｣

吉沢｢マネジメントは僕一人でも出来ますので｣

涼介｢違う違う。吉沢が。｣

吉沢｢え？｣

涼介｢時間。今もそんなにないのに個人の仕事も
全部ついたら余裕なくなるでしょ。｣

吉沢｢あぁ(笑)大丈夫ですよ。
皆さんの仕事を見てるの僕好きなので。｣

涼介｢まぁいいけど無理しないでよ。
ツアー前に吉沢が居なくなるのしんどい。｣

吉沢｢そう言って貰えて光栄です。(笑)｣

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