君のことをもっと教えて欲しくて 18 (ページ27)

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有岡side

撮影が着々と進んでいく中で
全然気分が良くならなくて...

ﾄﾝﾄﾝ

吉沢｢失礼します。気分いかがですか？｣

有岡｢うん...だいぶさっきより｣

吉沢｢嘘つかないでください。
顔真っ青ですよ。｣

有岡｢まじかぁ...｣

吉沢｢最悪明日にスケジュール変更も出来そうなので
その場合は有岡さんだけ明日に変更しますね。
なので無理して起き上がらないでください。
これからツアーも控えてます。｣

有岡｢うん｣

起き上がろうと腕に力を
入れたのを見込されたように言われたセリフに
俺はまたソファーに体を預けた。

吉沢｢上下関係大変ですよね。｣

有岡｢まぁね...
でもお世話になったことは変わらないから
関係を悪くしたい訳でもないし難しいよ。｣

吉沢｢そうですよね。
なかなか難しい問題ですね。
でも僕が間に入ることは出来るので
もし解決できなさそうだった時は言ってください｣

有岡｢ねぇ。吉沢。｣

吉沢｢はい？｣

有岡｢ありがとうね｣

吉沢｢なんですか急に(笑)｣

有岡｢だってなんだかんだ優しいじゃん(笑)｣

吉沢｢なんだかんだとは何ですか(笑)｣

有岡｢俺らが躓いた時も叱ってくれたのも
吉沢だったしさ。大きい仕事頂いた時に
泣いて喜んでくれたり...
俺らめっちゃ支えられてるよ吉沢に。｣

吉沢｢そう言って貰えると嬉しいです。｣

有岡｢絶対恩を返すから。｣

吉沢｢ありがとうございます。
まず体調良くしましょうね。
これケータリングでうどん用意してもらったので
食べてください。あと暖かいお茶も置いておきますね。｣

有岡｢ありがとう｣

吉沢｢僕は撮影の方に立ち会ってきますので
何かあれば電話してください｣

有岡｢わかった｣

そう言って立ち去った吉沢の背中は
ほんと暖かくて。

有岡｢俺も決着つけないと...｣

気持ちがないのに中途半端なことはしたくないし
何より俺が好きなのはあやかで。

傷つけるようなことは絶対したくない。

涼介｢大ちゃん。｣

有岡｢山田...｣

涼介｢顔色良くならないね。
また横になってた方がいいよ。｣

有岡｢マジでごめん｣

涼介｢いいよいいよ。無理しないで。｣

有岡｢あのさ...｣

涼介｢ん？｣

有岡｢ごめん巻き込むような形になっちゃって｣

涼介｢大丈夫だって(笑)
俺が今日話してくるから。信じてよ。｣

そう言って山田は
俺のソファーの向かえ側に座った。

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