君のことをもっと教えて欲しくて 18 (ページ24)

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涼介side

涼介｢朝から何の話？｣

薮｢さぁ...でもちょっと心配だよね。｣

知念｢前色々あったしね...｣

涼介｢ちょっと割ってくるわ...｣

吉沢｢涼介。揉め事はダメだからね。｣

涼介｢わかってるよ。｣

さっきの場所まで戻ると
大ちゃんが声を荒らげていた。

先輩｢その子と両思いなわけじゃないんでしょ？
それを考えたら浅井さんのイメージも世間から
見て悪いことは無いし。
お互いにとってメリットなんじゃないの？｣

有岡｢メリット...って＿＿＿＿＿
俺はメリットデメリットのことを言ってるんじゃないです！
自分の気持ちと相手の気持ちを考えて...｣

涼介｢大ちゃん！｣

有岡｢山田...｣

俺は二人の間に割って入った。

先輩｢山田からも言ってよ。｣

涼介｢え？｣

先輩｢これからのJUMPのことを考えるなら
下手に熱愛とかすっぱ抜かれるよりも
双方メリットがあって、世間からも受け入れられやすい
形で話が出る方が俺はいいと思うんだよ。｣

有岡｢勝手なこと言わないでください...｣

先輩｢その片思いだって叶うか分からないんだろ？
それにJUMPのメリットにならなきゃなんの意味もないじゃん。｣

涼介｢あの...｣

先輩｢な？涼介ならわかって＿＿＿＿＿｣

涼介｢勝手なこと言わないでください。
俺は大ちゃんの気持ちが優先されるべきだと思います。
リハあるので失礼します。｣

有岡｢山田...｣

涼介｢いくよ。｣

先輩｢ﾁｯ＿＿＿＿＿｣

明らかに不機嫌そうな
先輩を背中に吉沢が待っている車へ
俺たちは向かった。

吉沢｢遅かったですね。｣

涼介｢うん。ちょっとね。｣

有岡｢....｣

薮｢大ちゃん？｣

涼介｢薮ちゃん後で話すから。
今は...ね？｣

薮｢うん｣

吉沢｢さて...車だしますよ。｣

なんだよ...
メリットデメリットって＿＿＿＿＿

先輩に言われた言葉が
頭の中でずっとグルグルする。

吉沢｢現場到着ですね。
挨拶回りしてくるのでスタッフさんに
控え室確認して下さい。｣

光｢OK｣

涼介｢大ちゃん大丈夫？｣

有岡｢あぁ...｣

裕翔｢大ちゃん一体何があったの？｣

圭人｢なんか顔色悪いよ？｣

有岡｢あ...先輩とちょっとね。｣

知念｢それってもしかして前に話してた
浅井さんのこと？｣

涼介｢なんでそんなに諦めないんだろうね。
ひとまず中で話そう。｣

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