君のことをもっと教えて欲しくて 18 (ページ12)

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知念side

知念｢どうしたの？！｣

あやか｢さっきありがとうございました...！｣

知念｢どういたしまして。
とりあえず入りな？｣

あやか｢失礼します｣

知念｢足の具合は大丈夫なの？｣

あやか｢はい。軽く捻っただけなので
念の為明日のお仕事は取材のみにして頂いています。｣

知念｢そっかそっか。
まだこれからたくさん仕事あるだろうし
ほんと無理せずにね？｣

あやか｢ありがとうございます｣

知念｢次のツアー始まったらさ
なかなか時間取れなくなると思うんだけど
あやかにも見に来て欲しくてさ。｣

あやか｢もちろんです｣

知念｢精一杯ライブ考えて作るから楽しみにしててね！｣

あやか｢あの...侑李くん。｣

知念｢ん？｣

そう言ってあやかは少し俯いて...

あやか｢あの＿＿＿＿＿...｣

知念｢どうしたの？｣

あやか｢...｣

知念｢ちょっと飲み物でも飲みながらゆっくり話そうか。｣

僕はソファーから立ち上がって
冷蔵庫からミネラルウォーターをとった。

知念｢良かったらお水どうぞ。｣

あやか｢ありがとうございます｣

知念｢あやかのペースでいいからね。｣

あやか｢さっき永峰さんのお話...
お伝えしたと思うんですが
前のマネージャーさんのこともあって＿＿＿＿＿
正直怖いなって思う自分もいて。｣

知念｢うん...｣

あやか｢ただ出来ることはたくさんやって行きたいって
気持ちもあるんです。でも＿＿＿＿＿
自分でも感情のコントロール上手くいかない時もあって...｣

知念｢それは仕方ないよ。｣

あやか｢前に進むのってなかなか難しいですよね...｣

知念｢あやかがこうやって色んなことに
チャレンジしてることは十分前に進んでするって
ことだと思うよ。｣

あやか｢...ｯ｣

知念｢あやかが頑張ることで励みになってる人も
沢山いる。それに僕らだってあやかがいてくれて
すごく支えられてるよ。｣

ﾌﾜｯ

あやかをそのまま僕は抱きしめた。

知念｢ねぇ。｣

あやか｢...？｣

知念｢また細くなった？｣

あやか｢そんなこと＿＿＿＿＿｣

知念｢もう。元から細いんだからちゃんと
食べないとダメだからね。｣

あやか｢はい...｣

抱きしめてた体を
離すとびっくりした様子のあやか。

知念｢何かあったらなんでも言っていいんだからね？｣

あやか｢ありがとうございます...｣

知念｢ひとまず落ち着くまでここにいな？
独りだと心細いだろうし。｣

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