君のことをもっと教えて欲しくて 18 (ページ2)

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あやかside

私の荷物を持ち上げて
永峰さんはラウンジへ。

永峰｢ラウンジそんなに遠くないので
ゆっくり行きましょう。｣

あやか｢すいません。わざわざ移動させてしまって。｣

永峰｢全然気にしないでください。
こちらこそ突然お声掛けして申し訳ないです。｣

ラウンジに到着すると
スタッフさんがカウンターの席へ
案内してくださった。

スタッフ｢どうぞごゆっくりお過ごしください。｣

永峰｢ありがとうございます｣

あやか｢オシャレなところですね。｣

永峰｢今の時間帯空いてるので
ゆっくり話せると思います。｣

あやか｢ありがとうございます｣

永峰｢今日は朝から撮影ありがとうございました。
ほんとに素晴らしい作品になると思います。
デモ映像については10日ほどしましたら
マネージャーさんを通してお送りさせていただきます。｣

あやか｢こちらこそ貴重な機会を頂きありがとうございます｣

永峰｢いえ...ほんとにお願いできて良かったです。｣

あやか｢あの...お話って＿＿＿＿＿｣

永峰｢えっと＿＿＿＿＿｣

永峰さんは目の前の
グラスを見つめて黙り込んでしまった。

あやか｢永峰さん...?｣

永峰｢実は＿＿＿＿＿...
いまラブストーリーの楽曲を提供書いていて。｣

あやか｢素敵ですね。｣

永峰｢あの.... アーティストなのにって
思われてしまうかもしれないのですが
恋愛の＿＿＿＿＿経験とかなくて
色々お話を伺わせていただけないかなと思って｣

あやか｢私のですか？！｣

永峰｢はい...
女優さんにこんなことって思うかもしれないのですが
僕のところのスタッフも男性が多くて
なかなかいいアイディアが浮かばなくて｣

あやか｢でも...私そんなお話できるようなこと＿＿＿＿＿｣

永峰｢あやかさんの言葉で少しでも
話していただければ僕はそれで助かります。
なので何とかお願いできないでしょうか｣

あやか｢...それなら＿＿＿＿＿
分かりました。｣

永峰｢ほんとですか？！｣

あやか｢ほんとにお役に立てるかは分からないのですが...｣

永峰｢ありがとうございます
落ち着いたタイミングで構いませんので
こちらへご連絡頂けますか？｣

あやか｢はい！｣

永峰さんから渡された名刺を見ると
裏側にスタジオの住所と地図が書かれていた。

永峰｢僕が所有している個人のスタジオなので
普段は僕とスタッフしか出入りしていません。
ここならゆっくり話せると思います｣

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