君のことをもっと教えて欲しくて 17

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あやかside








食事を終えてお店を出ると
タクシーが止まっていて私たちは乗り込んだ。


運転手｢ドア閉めますね。｣


涼介｢よろしくお願いします｣


運転手｢いつものところまででいいですか？｣


涼介｢はい｣


あやか｢涼介くん。今日はありがとうございました。
素敵なお花まで...｣


涼介｢いいのいいの。
喜んでくれてほんと良かった。｣


あやか｢はい｣


涼介｢...｣










ｷﾞｭｯ

涼介くんの手が私の手を
包み込んだ。













あやか｢...ｯと＿＿＿＿＿｣


涼介｢家までこのままで...ね？｣


あやか｢はい｣












ずっと握りしめていてくれている手は
温かくて。すごく心地が良かった。












運転手｢到着しましたよ。｣


涼介｢ありがとうございます。カードでお願いします。｣


運転手｢はい。いつもありがとうございます。｣


涼介｢またよろしくお願いします。｣


あやか｢ありがとうございました。｣











タクシーを降りるとそこには
ちょうど大ちゃんの姿が...











あやか｢大ちゃん！｣


有岡｢あやか...｣


涼介｢あれ今帰り？｣


有岡｢ちょっと走り込みしてきたんだよね。｣


あやか｢お疲れ様です。｣


涼介｢中入ろうよ。｣


有岡｢あのさ。｣


涼介｢ん？｣


有岡｢映画決まったよ。俺とあやかと涼介。｣











映画...？
この3人で...？











あやか｢え？｣


涼介｢3人？｣


有岡｢幼なじみ役で。3人主演の映画。
主題歌も俺らが担当で。｣


あやか｢3人で...って凄いですよね。｣


涼介｢そうだね...びっくりした...｣












大ちゃんの話してる言葉が
頭に入ってこない...

涼介くんも戸惑ってるみたいだけど...











有岡｢どんな話なのかもまだ聞いてないけど
これから詳細出てくるんじゃない？｣


あやか｢よろしくお願いします｣


有岡｢うん。こんなところでもなんだし早く入ろ！｣


涼介｢そうだね。｣


有岡｢いいなぁご飯行ってきたんでしょ？｣


あやか｢はい！素敵なお店でした｣


有岡｢そっかそっか。
楽しめたみたいでよかった。｣


涼介｢俺に入ってる不在着信これがその話か。｣










そういって涼介くんはスマホを操作してる。











有岡｢まぁいきなりの事だし
ビックリしたけどさ俺は楽しみだよ。｣


涼介｢完全オリジナル？｣


有岡｢あー原作とか言ってなかったね。
オリジナルじゃない？｣


あやか｢どんなお話になるのか楽しみです！｣








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