君のことをもっと教えて欲しくて 17

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有岡side










みんなの気持ちも分かってる。
だけどこの気持ちは譲りたくない。











ﾌﾟﾙﾙﾙ...
着信者:吉沢





有岡｢こんな時間に？｣










こんな時間に電話が来ること自体珍しいし
いつもは薮くん通してなんだけどな...












有岡｢はい｣


吉沢｢お疲れ様です。｣


有岡｢どうかしましたか？
スケジュールの変更とか？｣


吉沢｢いえ...大貴に個人の仕事の話。｣


有岡｢個人の？｣


吉沢｢うん。恋愛ものの映画の話が来てて。｣


有岡｢そっか...｣











恋愛もの...か。
いつもだったら二つ返事で了承するし
頂いたお仕事にこんな反応するのも
良くないってわかってるけど＿＿＿＿＿...











吉沢｢相手役が伊藤あやかさん。｣


有岡｢え？｣


吉沢｢脚本家からの強い要望で。
この前のCandleをみてオファーくださってる。｣


有岡｢まじ...か＿＿＿＿＿｣


吉沢｢主題歌もHey! Say! JUMPが担当します。
それで...｣


有岡｢ん？｣












そのあと吉沢から聞いた内容は
マジか...と思ったと同時に
頑張らなきゃって気持ちにもなった。













吉沢｢じゃあ遅い時間に申し訳なかったです。
また明日よろしくお願いします。｣


有岡｢はい。よろしくお願いします。
失礼します。｣











ﾂｰﾂｰ...

有岡｢走るか...｣











少しでも自分の気持ちを
落ち着かせようとして俺は走った。

走って...走って...
みんなからの買い物も終えて
マンションに戻ってきた時1台のタクシーが止まった。









あやか｢大ちゃん！｣


有岡｢あやか...｣


涼介｢あれ今帰り？｣


有岡｢ちょっと走り込みしてきたんだよね。｣


あやか｢お疲れ様です。｣


涼介｢中入ろうよ。｣


有岡｢あのさ。｣


涼介｢ん？｣


有岡｢映画決まったよ。俺とあやかと涼介。｣


あやか｢え？｣


涼介｢3人？｣


有岡｢幼なじみ役で。3人主演の映画。
主題歌も俺らが担当で。｣











2人とも俺の言葉に
ビックリして戸惑いを隠せていない。

そりゃそうだよね。
俺だってビックリしてようやく消化できたんだから...











あやか｢3人で...って凄いですよね。｣


涼介｢そうだね...びっくりした...｣


有岡｢どんな話なのかもまだ聞いてないけど
これから詳細出てくるんじゃない？｣


あやか｢よろしくお願いします｣


有岡｢うん。こんなところでもなんだし早く入ろ！｣









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