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伊野尾side
ぎこちないタメ語。
まだちょっと敬語が混ざっていたり。(笑)
がんばって使わないように
してくれてるんだなってその気持ちが嬉しい。
伊野尾「もう5時か...。�睫擇�11時に約束してるんだもんね？」
あやか「11時に玄関のところって約束」
伊野尾「もうそろそろ遅いから休もっか？」
あやか「伊野尾くん...明日お仕事だもんね。」
寂しげに俯いて呟く。
伊野尾「どうした？？」
あやか「うんん...私、部屋に戻るね。洋服本当にありがとう」
そう告げて部屋を出ていこうとするあやかの
足が扉の前で止まる。
伊野尾「あやか？どうかした？」
立ち尽くしているあやかの顔を覗き込むと
怯えたような表情...
肩に触れると急に震え出した。
伊野尾「あやか？あやか？どうしたの？大丈夫！？」
あやか「.....」
伊野尾「大丈夫？！」
肩を揺らしても震えるだけで
何も答えてくれない...
何かに怯えているのか...
俺の声も届いてない...
あやか「ごめんなさい...ごめんなさい...」
伊野尾「何がごめんなさいなの..？」
あやか「安心してもらえるように...頑張るから...。もう許して... 亮....」
亮...って確か元彼の名前...
伊野尾「あやか？大丈夫。大丈夫だよ。」
ゆっくりと自分の胸に抱き寄せる。
あやか「ごめんなさい...ごめんなさい...」
それでもあやかの様子はしばらく落ち着かず...
一体何をしたらここまでトラウマになるのか...
余程怖かったに違いない...
30分ほど経っただろうか...
泣き疲れたのかあやかはそのまま
俺の胸の中で寝てしまった。
伊野尾「このまま寝かせるわけにもいかないよな...」
お姫様抱っこでふわっと持ち上げて
自分のベットへ連れていく。
ほんとに軽いな...
こんな小さい体で抱え込んでたんだよな...
伊野尾「あやか。おやすみ。」
一緒のベットに寝る訳にもいかず...
少しでも近くにいれるように
ソファーの位置を少しずらして
ソファーに横になる。
静かに寝息をたてているあやか。
俺が見守ってるから
ゆっくり休んでね...
心の中でそう何度も唱えた。
そういえば明日からどうするんだろ...
あのマンションに帰らせるなんて
不安でしかない。
きっとあやかの事だ。
心配しなくて大丈夫、なんて帰ろうとするんだろうな...
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作者名：macaron | 作成日時：2020年1月1日 16時
