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有岡side
有岡「俺は...俺は心配かけるの悪いことだと思わないけどな」
あやか「え...」
有岡「だって。心配する側もされる側も相手のことを大切だって思うからこそ、心配するし心配させたくないって思うんじゃないかな。だからお互いにとって大切な人ってことだから俺はいい事だと思うけど?」
あやか「ん.....ありがとう...ッ」
あやかの頬に一筋の涙が流れる...
今まで我慢してたね。偉かったね。
伝えたいことは沢山ある。
有岡「.....。あやか?」
あやか「私...ごめんなさい...急に涙が止まらなくなっちゃって...」
不安を取り除いてやりたい。
1人じゃないんだよ。
俺たちが付いてるから。
気がつけば、俺はあやかを抱きしめていた。
有岡「いきなり...いきなりごめん。ただ1人じゃないよって伝えたくて。」
あやかはびっくりしてキョトンとしている。
無理もないよな....
あやか「有岡く....ん。ありがと...」
有岡「ちょっとだけ、このままでもいい..?嫌なら離すから。」
意地悪な質問しちゃったかな...
あやかは少し戸惑ってから.....
あやか「うん...」
頷いてくれた。
有岡「俺さ、まだあやかの事何にも分からないけど...だけどこれだけ知ってて欲しくて。」
あやか「うん...」
有岡「俺たちは、あやかの味方だよ。だからなんでも話してほしいし、頼って欲しい。今日会ったばかりなのに何言ってんだって思われるかもしれないけど本気だから。」
あやか「有岡くん...ほんとにありがと...」
有岡「あ。あと。」
あやか「ん?」
有岡「俺。名前で呼ばれたい。涼介だって名前呼びじゃん?俺も名前で呼んで?」
あやか「えっと....」
明らかに困った顔しないでよ!(笑)
俺も名前で呼ばれたいのに...
有岡「分かった。分かった。それじゃあ大ちゃんって呼んで?」
これならどうだ!
あやか「大ちゃん...?」
よっしゃ〜!!!
内心めちゃくちゃガッツポーズ!
有岡「なぁに?」
あやか「あの....」
明らかに照れてる顔しないでよ...
俺まで恥ずかしくなってくるじゃんか。(笑)
抱きしめていた体を離して
有岡「ご飯まだだったよね。お腹空いた?」
あやか「ちょっとだけ...」
有岡「ご飯持ってくるから、横になって待ってて?」
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作者名:macaron | 作成日時:2020年1月1日 16時