昔話6 ページ16
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その日は何となく、
変な感じがしたから早く帰りたかった
それが何かは分からなかったけど
ただ本能は注意報を告げていた
｢Aちゃん｣
『っ！･･･何でしょうか、先輩』
振り向けばあの女がそこにいて
貼り付けた様な笑顔を見せてくる
｢今日は確かバイトも何も無かったわよね。ちょっと来てくれない？｣
聞いてきたってどうせ私には拒否権がない
ここで断る方が面倒になる
『･･･はい』
そう思ってついて行ってしまった事自体がダメだったんだ
なんて
その時は思ってもいなかった
――――――――――――
ﾊﾞﾝｯ!!!
連れてこられたのは人気のない部屋
劇団の中でもあまり人が来ないとこだったと思う
私が中に入って扉を閉めた途端
彼女は側にあった机を思いっきり叩いた
そして
化けの皮が剥がれた
｢あんた･･･いい加減にしなさいよね･･･！！｣
わなわなと震える彼女はキッと顔を上げた
目はあの別れ際に見た時と同じだった
『･･･なにがですか？』
｢とぼけてんじゃないわよ！！アンタのせいでどれだけの人に迷惑がかかったと思ってんの？！クソガキの癖に生意気なのよ！｣
酷く顔を歪ませる
人はこんなにも変わるのかって思うくらい
彼女の顔は醜くなった
あぁ
なんて面倒臭い
『･･････いい加減にして貰えませんかね』
｢は･･･？｣
『･･･黙って聞いてたら何でも私が悪いとおっしゃってますけど、本気でそう思っているんですか？』
｢だったらなによ｣
『いやぁ･･･
随分と滑稽だなって』
｢なっ･･･！？｣
『別に私が嫌いなら関わらなければいいんじゃないでしょうか？それに主役が私に取られて気に食わないのであったらもっと演技の練習とかしたらどうなんですか？こうやって嫌いなヤツと話してる時間が勿体無いと思います』
止まらなかった
『コソコソ影で動いて、なんの意味があるんですか？』
『私如きの人間に突っかかる必要ありますか？』
聞き終わると彼女は無言になった
でも･･･
｢･･････あははっ、やっぱアンタはおかしい｣
『･･･！』
｢そう、最初っからよ。
アンタは中身も何にも無いつまらない生き物だったわ｣
普通じゃ無い
そう言って彼女はわらった
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白狐 - この物語うまく出来すぎですね！ (2017年6月24日 8時) (
レス) id: abe237d9e6 (このIDを非表示/違反報告)
カヤック(プロフ) - 白熊さん» ありがとうございます･:*+.(( °ω° ))/.:+とっっっっても遅くなると思いますが頑張ります!! (2017年1月5日 23時) (レス) id: 4de5856c26 (このIDを非表示/違反報告)
白熊 - すっっっっごい面白くて一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます！！ (2016年12月28日 14時) (レス) id: f1121a9700 (このIDを非表示/違反報告)
カヤック(プロフ) - 緑月翡翠さん» ありがとうございます！！すっごく嬉しいです！！遅いと思いますが頑張って更新しますo(｀ω´ )o (2016年12月18日 11時) (レス) id: 4de5856c26 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - コメント失礼します！この作品大好きで、いつも読ませて頂いております！無理をなさらない程度に頑張ってください！応援しています(Ι Ι *) (2016年12月16日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カヤック | 作成日時：2015年9月22日 22時
