昔話5 ページ15
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あの先輩との接触があってからというもの私に対する嫌がらせが増えるようになりました
ものを隠されたり
カバンの中にゴミを入れられたり
私の写真をバラバラにしたり
水をかけられたり
別に私物のものなら隠されても平気なんですけど･･･
台本を隠された時は流石に困りましたね
そのおかげで台本を数日で全部覚えられるようになりましたけど
でまぁ･･･ここまでくると予想はつきますよね
最終的には暴力まできました
これがまたうまく隠れるようにするんですよね
見える顔とかには手を出さずに服で隠れる腹とか狙ってくるし
役者は顔が命なとこもありますしね
そんなこんなでいろいろありましたが、それでも私は気にすることなく役者を続けていました
やっぱ周りに興味が無かったんですかね
本当に
なんにも
恨みやら
悲しみやら
何一つ
彼女達に対した気持ちなんてありませんでした
今、思い返すと昔の私はとんだ化物だと思いますよ
本当に･･･
｢Aせんぱーいっ！！！｣
こんなにも嫌われている化物の私になっても後輩は変わらず慕ってくれた
『･･････』
｢もー、無視しないで下さいよー｣
『･･･うるさいな』
何で
こんなにも彼女は私についてくるのだろう
そう思わずにはいられなかった
『･･･おい』
｢！はいっ、何でございましょう！！｣
『何で･･･お前はこうも私についてくるんだ』
彼女は一瞬驚いたような顔を見せた
でも直ぐにふわりといつも優しくて明るい笑顔を見せた
｢だって先輩はすっっっっっごい！！いい人なんですから！！｣
『！』
｢確かに先輩はぶっきらぼうでなかなか喋ってくれないし、何を考えてるのか分からないときもありますよ？でも、いつもちゃんと私の話を聞いてくれる。アドバイスだってくれる。何より･･･真っ直ぐな言葉を私に伝えてくれる！だからすごいいい人です！！｣
『･･･そんだけで私がいい人だなんて言えるわけな･･･』
｢それに！！！
そんな先輩が私は大好きですから！！！｣
『っ！』
馬鹿じゃないか
何をふざけた事抜かしているんだ
なんて呟いてみたって
冷えきっていた私の心が温まったのは事実で
そんな彼女に少し救われたような気持ちになれたなんてことも言えるわけない
ただ満足そうに笑う彼女の笑顔は柄にもなく無くしちゃいけないと思った
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白狐 - この物語うまく出来すぎですね！ (2017年6月24日 8時) (
レス) id: abe237d9e6 (このIDを非表示/違反報告)
カヤック(プロフ) - 白熊さん» ありがとうございます･:*+.(( °ω° ))/.:+とっっっっても遅くなると思いますが頑張ります!! (2017年1月5日 23時) (レス) id: 4de5856c26 (このIDを非表示/違反報告)
白熊 - すっっっっごい面白くて一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます！！ (2016年12月28日 14時) (レス) id: f1121a9700 (このIDを非表示/違反報告)
カヤック(プロフ) - 緑月翡翠さん» ありがとうございます！！すっごく嬉しいです！！遅いと思いますが頑張って更新しますo(｀ω´ )o (2016年12月18日 11時) (レス) id: 4de5856c26 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - コメント失礼します！この作品大好きで、いつも読ませて頂いております！無理をなさらない程度に頑張ってください！応援しています(Ι Ι *) (2016年12月16日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カヤック | 作成日時：2015年9月22日 22時
