9〈こういうのに…弱い〉 ページ10
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テゾーロ「結果は…」
バカラ「………信じられない」
カーン！キーン！ゴォォン！
『いったぁぁぁぁい！！！』
テゾーロ「何事か」
何事か、じゃあないです！！
私、ダイスさんがカチ割った金のツボの破片が跳ね返って頭ブチました！！
頭痛すぎて、言葉が出ません！！
テゾーロ「そんなに必死に説明しようとしなくてもわかった。おい、手当を寄こしてやれ」
そして私は今回3度目の気絶をしたのでした……。
『ンン…』
薄暗い広い部屋。
窓からは大きなお月様が見える。
『いった……』
起きようとしたら、まだ頭が痛くて倒れこんだ。
頭にはガーゼと氷。テゾーロの部下が手当てしてくれたんだろう。
テゾーロ「起きたかな？」
『！』
暗くて気づかなかった、私が寝てるのはどうやら広いベッドで、そして
テゾーロの腕枕だった。
テゾーロ様はネグリジェ姿で、如何にもセレブ。
なん、なん、なんでなの？！ 患者の休憩ならこんなVIP席じゃなくて、普通はどうでもいい白いベッドでしょ？
なんだか色々といけない気がしたので、頭痛を抑えながら無理やり起きる。
テゾーロ「おいおい無理に起きるな。そんなに嫌か」
『いえ、そういう訳では！ ただその……あまり長居してはテゾーロ様のご迷惑かと思って』
正直嫌いです！ さっきこの男に酷い目に遭わされたんだから。
テゾーロ「傷は大丈夫なんだな？」
『はい』
テゾーロ「……また会いに来てくれるか」
『え…』
ズキン。
不意にテゾーロの弱さを見せられた。
騙すとかそんなんじゃない。
本当に寂しそうな様子だった。
『…お呼びとあらば』
自然と優しい声が出た。
さっきまで嫌いだった人なのに、私こういうのに弱い…。放っておけない。
そもそもの目的は、この人の過去を見て、本当に今のテゾーロが、テゾーロ自身が望んだ姿なのかを知りたい事。
その真実のほんの一欠片が見えたかもしれない。
だから、またこの人に会いに行こう。
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石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます！ 励みになります…！休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー！ (2016年8月22日 15時) (
レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー！早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます！本当だ…！直しておきます（＾_＾）ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です！もしよかったら見てください！これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石セー | 作成日時：2016年8月14日 14時
