6〈テゾーロからの招待〉 ページ7
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するるる〜
タナカさん「お楽しみのところ失礼いたしますA様。今よろしいでしょうか」
『きゃぁ！』
ルーレット版から顔の大きな黒猫さんが現れ、私を含めみんな驚いた様子。
『私？はい、なんでしょうか』
タナカさん「私このホテルの警備主任、タナカさんと申します」
『警備主任の方が…なぜ？』
私なにか悪いことしたのかなぁ。イカサマだってしてないし…でも1度も負けないから疑われてるのかも？
タナカさん「ちょっとあなただけにお話がありますのでついてきてください」
嫌だよ〜。このまま私、取調室とかに連れてかれちゃうの？？
『タナカさん…！ 私、なにか悪い事でもしましたでしょうか…！』
タナカさん「いえいえ、とんでもございません。A様の力は本物です。我々も期待しております」
…確かに私は捕まるような未来が見えてない。それは安心していいと思う。
金で出来た豪華なエレベーターで上の階に案内される。
タナカさん「ですからA様に更なる興奮を味わっていただきたく、VIPエリアへ招待したいのです」
『そんな…私充分お金貰いましたし今日はこれで…』
お金があるうちに1度ダウンタウンに戻って、恩人たちに普通の生活が出来るお金を渡したい。
なのに…
タナカさん「さぁ私と手を繋いで…！」
『きゃ〜〜〜〜〜〜！』
するるる〜
問答無用で私はタナカさんと一緒に大きな壁の向こうへ吸い込まれてしまった。
ヨーグルトくらいの硬さのプールを移動したみたいで気持ち悪かった。
タナカさん「初めてのすり抜け、いかがでしたか？」
『心の準備が足りませんでした…』
タナカさん「それは良かったです」
ワザとだよね…！
タナカさん「それはそうと、前をご覧ください」
言われるがまま顔を上げる。1〜2メートル先にマゼンダのスーツを着た大男。
『テゾーロ…様』
こんなに大きいとは思わなかった。私なんかすっぽりと余裕でテゾーロの影に収まっている。
「ようこそ！可愛らしいシニョリーナ。わたしはこのカジノのオーナー、ギルド・テゾーロと申します。突然の招待失礼いたした」
その大きな身体を屈めて挨拶してくれた。
目の前の笑顔が…眩しい。
『いえ…テゾーロ様からのご招待とは存じませんでした…誠に光栄であります。私はAと申します』
どうやらテゾーロ直接の招待だったらしい。
あまり慣れない敬語で言葉を頭の中で選びながら挨拶する。
目的の順序が早まったが会えて良かった。
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石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます！ 励みになります…！休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー！ (2016年8月22日 15時) (
レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー！早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます！本当だ…！直しておきます（＾_＾）ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です！もしよかったら見てください！これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石セー | 作成日時：2016年8月14日 14時
