5〈ようこそ高級エリア〉 ページ6
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ダウンタウンと高級エリアの境目は高級エリアに相応しい衣類がズラリと並んでいる。
あの店で貯めた資金で白いドレスと上品な金のヒール、小さな花の髪飾りを身につけ、カジノホテル〈ザ・レオーロ〉へ足を踏み入れる。
こんな時、ひとりって寂しいな…トホホ…なんて思いながら受付を済ませ、手始めにハイ&ローのテーブルに立ってみた。
ディーラー「お嬢さま、ここで見ない顔ですね。初めてでいらっしゃいますか？」
『ええ、でもこちらのゲームは一般的なルールでしたら知ってます』
ディーラー「そうですか。それなら心配いりません。どうぞごゆっくり。それでは…」
私はこのゲームで賭けられる分をベットした。
このゲームのルールは２枚カードが用意され、表になった１枚の数字よりもう１枚が上か下かを当てるゲーム。
強さはこう。
Ａ＜２＜３＜４＜５＜６＜７＜８＜９＜１０＜Ｊ＜Ｑ＜Ｋ＜ジョーカー
そして、今回表のトランプは「K」
「ロー！」
「ローで」
「ローだな」
みんな安心した様子でローに賭けた。
でも私は違う。
『ハイで』
ディーラー「面白い」
私を素人だと思ってみんなニヤついている。
それもそう。1回目でもう１枚が「K」の上「ジョーカー」である確率は2％以下の倍率。
そしてディーラーがもう１枚をめくるとそれは「ジョーカー」だった。
ディーラー「アメイジング！素晴らしい！A様にはボーナスもお付けします」
『やったー！』
この類のゲーム、私は大得意。
ハイかローか、つまりイエスかノーかの未来は簡単にわかるのだから。
ホテル、ザ・レオーロの上層階。
マゼンダのダブルスーツを着こなすオリーブ色のオールバックの男がソファで寛いでいた。
黄金のワインを片手にとても退屈そうな眼差しで全ガラスの外を眺める。
タナカさん「するるるる」
猫口をニヤリとさせ、床をすり抜けて入るタナカさん。
タナカさん「退屈でいらっしゃいますかテゾーロ様」
テゾーロ「ここ最近面白い客がいないな」
タナカさん「そうですねぇ。しかしテゾーロ様、ちょっと下で賑わってるみたいですよ？」
テゾーロ「ほおう、それは」
タナカさん「どうやら無敗の少女が突然現れたとか」
テゾーロ「VIPエリアに案内してやれ」
タナカさん「かしこまりました。するるる〜」
タナカさんは床を下にすり抜けカジノルームへ向かった。
6〈テゾーロからの招待〉→←4〈小さなレストランのワンマンショー〉
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石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます！ 励みになります…！休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー！ (2016年8月22日 15時) (
レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー！早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます！本当だ…！直しておきます（＾_＾）ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です！もしよかったら見てください！これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石セー | 作成日時：2016年8月14日 14時
