34〈故郷4〉 ページ35
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アラベラが私の代わりに献上された…嘘よね？ 嘘であって欲しい！
確かめたくて岸へと夢中で走った。
そこにあるのは海賊船ひとつ。麦わらさんたちが乗っていた。
『あの！ 海賊さん！』
ウソップ「お？ あれは昨日屋敷で悪魔の実を食べた女じゃねーか」
『今日、誰かここから出航しませんでしたか？！』
ゾロ「ああ、それなら今朝見たな。アラベラとかいう女が男たちに連れられて乗って行った」
嘘じゃなかった。私が逃げたせいでアラベラが身代わりに…！
サンジ「ンウォォォォォォ！！？ 涙もまた美しい…どうされま…」
『私ッ最低だ…‼‼』
うつ向けば目から溢れる滴が鼻を伝い、サンジの黒い膝を濡らしていく。
『私のせいなんです…！私のせいで今ごろアラベラはあの国王に酷いことを…自分が助かる未来ばかり考えて、誰が身代わりなるかなんて、全然見てなかった…！』
ルフィ「あの国王ってのは、あの隣の島にいんのか？ おれたちあの島にこれから行くんだけどよ、おまえ、どーすんだ」
乗ってくか？
連れてって貰って助けに行く…！
…待って、助けに入った先の未来は？
『い゛や゛ああああああ‼‼』
ウソップ「おい…どーしたんだよ急に」
『無理よ…助けに行ったってアラベラは、国王に殺される未来が見えた‼』
ロビン「未来が見える…昨日食べた悪魔の実の能力のようね」
ナミ「信じられないけどルフィ、ここは無闇に突撃しない方が……」
チョッパー「そうだルフィ、人の命がかかってる」
ルフィ「うるせえ‼‼ それはおまえが無理って決めつけてるからだろ！」
『……‼』
未来が見えるこの能力を信じるならば、未来というのは案外、複雑な構造で出来てるのかもしれない。
フランキー「助けてぇんだろ？」
サンジ「やれるだけの事はやっとかないと、後悔するぜ。ほら、俺のハンカチ使って」
今は未来がわからなくなってきた。
麦わらさん、あなたにもし運命を変えていく力があるとしたら…。私、あなたを信じる。
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石セー(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 妖狐の巴衛さんコメントありがとうございます！ 励みになります…！休日は珍しくリア充してたのと、展開に悩み更新が遅れました。よろしければまた引き続きお付き合い下さい(*^^*)更新がんばりますー！ (2016年8月22日 15時) (
レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 休日の引きこもりMさん» ご返信ありがとうございますー！早速読ませて頂きます♪ 楽しみです(*^^*) (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - トモさん» トモさんご指摘ありがとうございます！本当だ…！直しておきます（＾_＾）ゞ (2016年8月22日 15時) (レス) id: ed6b37685e (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛 - 続き頑張ってくださいね！ (2016年8月21日 20時) (レス) id: 5a1cf20238 (このIDを非表示/違反報告)
休日の引きこもりM - ありがとうございます♪私の作品は"世界は輝きに満ちている"という作品です！もしよかったら見てください！これからも応援しています(*^^*) (2016年8月21日 10時) (レス) id: 096d270057 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石セー | 作成日時：2016年8月14日 14時
